Battle of the Sexes

バトル オブ ザ セクシーズ

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リアルサウンドさんの試写会に当たったので観に行ってきました。事実に基づく映画なので、ストーリー的なネタバレというのではないけど、観てから読んでください。

原題のBattle of the sexesてなんで冠詞いらないの?と思ったら、それが興行のタイトルなんだね。

テニスプレイヤーのビリージーンキングとシニアのプレイヤーのボビーリッグスが闘った男女のテニスの試合の実話ベースの映画です。ほとんど予備知識なしで観たので、WTAってここでできたのか!(テニス観戦好きのくせに)ということがわかったり、いわゆるエキシビションマッチなんだけど、いろんな意味のある試合だったんだなと思いました。

ビリージーンはレズビアンかバイセクシャルなんだけれども、男性と結婚していて、その夫のラリーキングが本当にいい人で、ちょっと切なくなった。ビリージーンがラリーに電話をして言う「You are good man」ていうセリフがまさにそれで、ただラリーが「You are good one, too」ていうのがまた更に…。試合の記者会見の時なんてビリージーン顔T着てるしね…。

そのビリージーンを目覚めさせるというかその役割なのが、記者会見のためにヘアメイクをさせた時の美容師のうちの1人マリリンなんだけど、彼女はどちらかというと奔放な感じで、ストイックなスポーツ選手には難しかっただろうな…と思った。アンドレアライズボロウはちょっと昔のメリルストリープっぽさもあって、時代感あって良かったな。ブロンドで厚めのバングスとか。

ちょうどWTAを立ち上げたときに、初めて白くないウエアを着るようになったのも知らなかった…。そのウエアを作っているゲイっぽい2人のうち1人を演じるのがアランカミングで、いちいちセリフに重みがあって泣かせてくれます。その後ビリージーンが性的指向に対する差別と闘ったのも、身近にこの人がいてくれたからかもなーって(どこまで事実かわからんけど)

ホテルの廊下のシーンがいくつかあって、それが印象的だった。

70年代のはじめの話なんだけど、この時点でもまだ女性は男性に劣っているという考え方が大勢なんだな…。女は台所とベッドにいればいい、他のところに出しゃばってくるな的な。

ボビーリッグスをスティーブカレルがやってたんですけど、これまた破天荒な人でギャンブラーなんだけど、すごく嫌な奴かというとそこまででもなくて、バカだなあ…とは思うけど。そして、最後に本人の映像が出るんですけど、ものすごく寄せててウケた。

出演者のテニスシーンが、ちゃんとしてたんだけど、あれはどうやって撮影しているのか…多分ダブルの人なんだけど、ダブルには見えなくて、技術の進歩を感じました。ただ、70年代はまだ木のラケットの時代なので球速もそんなに速くなく、牧歌的な試合に見えるのは正しいです。マッケンローとボルグの映画も楽しみですな。

字幕翻訳/岩辺いずみ

オープニングタイトル(Imaginary Forces)のビリージーンのテニスシーンを動く油画のように捉えてる映像が印象的でした。