クリムゾンピーク

Crimson Peak(2015 Guillermo del Toro 東宝東和2016)

http://www.imdb.com/title/tt2554274/

image
image

ほとんど同じですね。コピーなんか変だけど。特に白い方。そういう話だっけ?

とにかくパフスリーブ!

image

ネタバレしないように書くのが不可能笑なので、鑑賞後に読んでくださいませ。

わたしはもともとびっくりするものに非常に弱く、また痛そうなものも苦手なためホラーとかあんまり自発的に見る方じゃないんですけど、デルトロの美意識みたいなものは大変好きなので(グロいのは別)どうしようかなーと悩んでいたのですが、ホラーというよりはゴシックに重きを置いているらしいと聞いたので、勇気を振り絞って(大げさ)観に行きましたよ。

鑑賞記念で小さいクリアファイルとカードをもらいましたね。カードはヒドルストンでした。


オープニングからすでに赤い。クリムゾンです。そして、いきなりのイーディス・カッシング(ミア・ワシコウスカ)の勝利宣言から始まります。蒼白の顔に切り傷、白の寝間着の裾は赤く染まり、手も血に染まっていました。

画面の転換の時に暗転するんですがそのときにキーアイテムに向かって縮んでいく(これなんか名前ついてるのかな?)んですよね。これがちょっとクラシックな雰囲気をいや増してた。

最初の方のイーディスの母の幽霊がとっても怖いんです。母なのに。それに比べたら、そのあとたくさん出てくる赤い幽霊はそれほどでもないです。怖がりながらもなぜ幽霊小説を書くのか、イーディスよ。それから、このときの子役とワシコウスカの顔の配置とかちゃんと同じになってて最近はちゃんと選んでくるよね…と感心した。

イーディスのことをちょっといいなーって思っているアラン・マクマイケル(チャーリー・ハナム)は眼科医で、実家もお金持ちそう。それにイーディスの幽霊趣味?にも付き合ってあげてる。

イーディスだってお父さんは会社を持っていてお金持ち。そこに技術を売り込みに来た準公爵のトーマス・シャープ(トム・ヒドルストン)がいきなりイーディスの小説を褒めるあたりもういかにも胡散臭い感じでね。イーディスはそこですでに気がつくんだけど、トーマスは着ているものは綺麗にしているけど古いものなんですよね。つまり貧乏。

image

イーディスを無理やりパーティに連れ出し(このときのイーディスのドレスがすごく綺麗)しかも、嫌がるのも気に留めずワルツを踊るんですけど、ロウソクが消えないように優雅に踊るんですよ。これがね、実に優雅なんです。いかにも上流階級風に。それで、ちょっとイーディスもポーっとなってしまう。この辺り性急な感じもしないことはないけど、そんなもんか。

そこからのシャープきょうだいの手練手管というのかそういうのがね、すごいのね。そこで、もっと裏があるのかと深読みしてしまった…その、ヴァンパイアとか、そういう感じに。だって、蝶と蛾の話のときに蛾は何を食べるのかと聞かれて、蛾は蝶を食べると返してたから。これ、比喩だったのね。結局そういう完全オカルトではなくて、殺人とか詐欺のような事件性のあることだったんだけども。

そこからのアラデールホールが圧巻でした。これね、セットなんですよね。すごいなこれを建てちゃったのか…。スパイクスタッズが囲むホールウェイ、屋根が抜けてて落ち葉や雪が降ってくるところ、暖炉、蛾!壁にかかった肖像画、グランドピアノ、グリーンの壁!この作品の主人公はもしかしたら、この屋敷かもしれんね。

image
image

それから衣装ですね。特にイーディスの衣装が素敵。これゴスっ子だったらたまらないでしょう?こういう寝間着で寝たいでしょう。そんで、この衣装がワシコウスカによく似合う。

image

どんどん体が弱っていくイーディスと徐々に正体を現すきょうだい。姉のルシール(ジェシカ・チャスティン)は最初からなんとなく冷たくて意地悪な感じがしているんだけど、途中から全開になるんですよ。いやーこわいこわい。幽霊的な恐ろしさより、この人の方が実際こわいです。この人の凶暴性みたいなのが突如発揮されるのすげーこわい。

熱々の鍋を投げてくるところめっちゃ怖かったな…。

image

それから案外ヘタレなトーマス。ヘタレというかお姉ちゃんに逆らえないという感じなのかな…。でも、最後は…みたいな。今まで本当に人を愛したことがなかったけれどイーディスのことは本当に愛してしまったのかも。

一連の事件を訝しがっていたアランは独自に調査をして、イギリスまで助けにやってきます。さすが探偵小説ファン!このあたりのトーマスとアランの駆け引きというか、信頼関係みたいなものとかがちょっとよかったな。予想外だっただけに。

image

そこからの最後のバトルがどちらも強すぎた笑。幽霊が味方したというところではあるけれど、シーンが冒頭に戻る。

絶対ハナムなんか、最初の30分でいなくなるんじゃないか?と踏んでいたので嬉しい誤算でした。でも、やっぱり老けたなー老けたし顔丸くなったし…。あとすごい気になったのは、完全にアメリカ人としての役だったこと(若干イギリスかぶれ的なところもあるのかな…お家の人も結構かぶれてたし)アクセントもアメリカアクセントだったし、残念。

image

必要以上にヒドルストンの訛りがフィーチャーされてたな「米国語がしゃべれません」なんつーセリフまであったし…。ジェシカがあんまり訛ってなくなかったか?まあ、いいんだけど。

それから、ヒドルストン好きの人は尻が見れます。これはサービスだと思います。必然性はないですもん。ワシコウスカの乳の代わりだと思います笑。

image

幽霊が血が出てるところから湯気が上がるみたいにポワポワーって出てるところがなんかちょっと可愛い感じがした。全く可愛いシーンではないんだけれども。廊下を這ってくる奴は実際こわいです。


2016/1/9 TOHOシネマズ新宿 スクリーン11 I列

パンフレットは判型といい内容といい不満でした。もうちょっとビジュアル充実してるかインタビュー充実してて欲しかった…。プロダクションノート長すぎた。これ、章立てでなんとかしようとしてるけど、もうちょっといい方法があったと思う。