イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

The Imitation Game(2014 Morten Tyldum 2015年日本公開 配給GAGA)

http://www.imdb.com/title/tt2084970/

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全くなんだか分からないポスターと、ちょっとヒントがあるポスター、に対して日本は全部入りです。もう半分内容に食い込んでいる。そういうもんだと思ってみるようにお膳立てしてくれています。

アラン・チューリングというその人を知らなくてもSFファンだったのでチューリングテストのことは知っていました。質問によって相手が機械か人間かをテストするやつです。ブレードランナーの中でヴォイトカンプテストとして用途と姿(アンドロイドを判別する、虹彩を見る)を変えて使われます。

しかし、この映画でこんなに泣くとは思わなかった。

1951年、アランチューリングの家が盗難にあったのだけど、何も盗まれていないと言ったばっかりに怪しまれ、別件である同性愛者として逮捕されてしまいます。そこで、取り調べに当たった刑事(ローリーキニア=タナー@007)にチューリングが話を始めます。第二次世界大戦中、ドイツのエニグマが作り出す暗号を解くために集められた最高の頭脳集団とコンピューターの祖となるマシンのことを。

時代が戦後と戦中、それからチューリングの少年時代と前後しながら物語が進みます。

アランチューリング(ベネディクトカンバーバッチ)がものすごく頭がいいというか理路整然と考えられる人なんだけど、ちょっと人の気持ちを考えるとかいうのは下手で思いやりに欠けるところや、子供の頃に友人を失ったこと、そして最大のハンデとして同性愛者であったということが当時の彼の立場を難しくしていることとか、なんかすべてひっくるめてつらくて不憫でならなくて。アランよりも下手したら数学の才能があるジョーン(キーラナイトレイ)が少年期の友人クリストファー以来の理解者であることが判明するところで涙し、そのクリストファーの死を受け止める(受け止めてはいないけど)少年期のアランに涙し、最後の最後のシーンではもうぼろぼろに泣いておりました。最後のほうにいろいろ固め打ちするのやめてー。最後のテロップだけでも十分泣ける。

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最高機密なので諜報機関も絡んでいまして、MI6の諜報員のミンガス(マークストロング)という人がいるんですが、この人がまたなんというか頭が切れるのでしょう、チューリングに対して絶対悪くしないんですね。途中でわー裏切られたかも?と思ったりしたけれども、そんなことはないんじゃないかと…導入部に出てくる時はきっとすでに長官クラスになっているんですよね…。

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それから、最初はあまり仲がよくない同じ研究者(チェスのチャンピオン)のヒュー(マシューグード)が和解するところなんかはほんとによかったなあ…て。

暗号を解いて、それでもそのまま解読したことを知られないように緻密に活動するところなどは、本当に頭よすぎるな…。と思いました。

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私基本的にはあんまりカンバーバッチさんは好きな方ではないんですけれども、何故か映画では結構泣かされている気がします。それにしてもこの映画、イギリス俳優のいいところを集めてきていますよねー(まさかつよしが最初に出てくるとは思わなかったもの…)本当に層が厚いなあイギリス俳優界…。

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あとはクリストファーですよ、マシンのほうの。最初何にも定義しないで検索だけしてたら止まらないわけですよ、ループしちゃってるわけですよ、延々と検索してるんですよ。そこに定義してあげるんですよ、きっちり答えを出してきてほんとに愛おしい。10年後には4分の1くらいのサイズでもっと頭よくなっているし…今なんかみんなの手のひらにのっかっていますよ。チューリングが最初のプログラマってことなのかな?大大大先輩ですね。


イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)