博士と彼女のセオリー

The Theory of Everything(2014年 James Marsh 日本公開2015年)

http://www.imdb.com/title/tt2980516/

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感動とか希望とか書きたくなっちゃう日本のポスターと案外あおり文句がきっちり入っている海外版。素材の画像は同じですね。

去年見損ねた去年の話題作を1月のうちに見てしまおう作戦です。

まずは、ホーキング博士の伝記物としてのこちらから。最初、原題は万物の理論とかなっててちょっと物理っぽいのに、なんで日本てこっちになっちゃうのかなーこれじゃラブストーリーじゃん?と思ったら日本人正しかった。

奥さんから見たホーキング博士なので、ほとんど数式とかそういうのとか出てこないし、天才ならではのなにかみたいなものは出てきません。出てくるとしてもあんまりいいようには書かれてない。だからそもそもなんでこの人がすごい人なのかというのは説明不足になっていて、もやもやした。ホーキング博士の偉業を書こうとしたところから始まった企画なんだろうけどそのあたりが何も伝わらなかった。もしかしたら、人間としての魅力だけを描こうとしたのかもしれないけど、思ってたのと違った。

存命の人の伝記ってすごく難しいんだろうなー…。

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スティーブ(ホーキング=エディレッドメイン)とジェーン(ホーキング=フェリシティジョーンズ)が出会ってから、博士が超有名な『ホーキング・宇宙を語る』を出すところあたりまでのお話で、いいんだ、ここまでを映画にしても本人がいいんならいいか。まあ、若干の美化があってもしょうがないか…という感じでした。

エディレッドメインはなんだろう、それこそトレース芸としては抜群にうまかったのだろうけれど、そしてトレースしているからには視線で演技とか言葉でどうにかするとかは難しかったんだろうけど、なんだろうトレース始まる前まではなんだか普通の人で、芸としてアカデミー賞を獲った気がしてならない。見た感じ嫌いじゃあないですし、悲しいところはさすがにグッときました。バスタブのとことか、背中に悲哀が出てたし。それ以外がそういうチャーミングな人だったんだよを表現するためのちょっとかわいいお茶目な男性(繁殖力も高い)一辺倒でなー…。

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もっとずっと感動的なのかと思ったんだけど…思ったより、ふーん。っていう感じだったな、最後のステージから降りてペンを拾う想像シーンとかとってつけたようでちょっと私はぽかんとしてしまったよ。ここで急にメルヘンか。というか全体的にメルヘンぽい造りだったかもしれない。女性が過去を美化して書いているっぽい感じでどうもなじめなかった。

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その割にフェリシティジョーンズがとても冷たい感じで演じているのが気になった。奥さん的にはこの演技でOKなのか…。ところどころチャーミングなんだけど、全体的に冷淡でなんとなく計算高い感じがして(でもなんの計算しているかは分からない)ジョナサンに対する態度ももっと心乱れる!っていう感じかと思えば最初に別れるときの態度とかすごい意志の強さみたいなものを見せているし(とはいえ酷い)

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とはいえ、ジョナサンとのくだりはジョナサンがチャーリーコックス(=デアでビル、マット)だったので楽しめました。この人なんだか繊細な感じするのに目が熊の縫いぐるみみたいでそのギャップがかわいいですよね。それにこの役柄も天使みたいな人で、他人の旦那の介護をボランティアで本職でもないのにするとか、それがキリスト教の教えなのかもしれないができすぎではないのか…見返りも求めないし、引き際もよいし、再開してからも優しいし。

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あと、ブライアン(ハリーロイド)もよかった。本当はどうだったのかわかんないけど必要以上に面倒見たりかわいそうがったりしないけど、要所要所にいてちゃんと分かってくれてる風だった。ハリーロイドはサッチャーの映画(アイアンレディ)のデニスの若い頃の人なのね、あのときもちょっといいなと思ってたよ。

最後のほうにスティーブも看護師のエレインと仲良くなって、結局この二組は結婚してしまうんですね(事実を確認した)なんかこの事実自体も、あっそうとなってしまう原因のような気もするけど本当なんだからしょうがない笑。


博士と彼女のセオリー (字幕版)