セッション

WHIPLASH(2014年 Damien Chazelle

http://www.imdb.com/title/tt2582802/

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文字が多くてもアルファベットはかっこいいっていう見本みたいなポスター。褒め言葉は書いてもあらすじは書かないんだな。日本版はアカデミー賞を頼りにしすぎてるし、一番下の一文ががっかりさせる。

アカデミー賞の頃に、バードマンは観に行ったんだけど、こっちは観に行ってなくてですね、見ずに今年を終わっていいのか?とおもいましてオンデマンドで観ましたよ。音はサラウンドヘッドフォンです。

アンドリュー(マイルズテラー)は音楽家の育ちではないことにコンプレックスがあるんですね、だから人一倍努力する。おじさんの家での様子からもうかがえるように負けず嫌いだから、だから人よりも多く練習するし、人を出し抜こうとする。このときの半笑いみたいなの、すごくうまかったなーと思うけど、この人そもそもそういうのうまいよね(ダイバージェントとか)

映画館のニコル(メリッサベノイスト{ブノワ}}をデートの誘うあたりはちょっとかわいいじゃん?と思ったし、もういきなりデートをすっぽかすかな?と思ったから、そこまで変じゃないんだ…と思ったのもつかの間、ドラムの練習に集中したいからってもう会わないことにするとか、やっぱり変だった。そもそも彼女のパスが決まってないことをちょっと見下しているところもそういえばあったな…。

そしてフレッチャー(JKシモンズ)の異様さ。でも、この人よりやっぱりアンドリューのほうが狂ってたと思う。フレッチャーはわざとやってるんですよちょっと変わった熱心な教師である自分を分かってやってる、でも、アンドリューは自分が踏み外していることに全然気がついてない。ある意味ではそうやって踏み外させる人であることに自分が気がついていないからもっと罪深いし、おかしいのか。

私はジャズは門外漢なのでどんな風に音楽がすごいのかは分からないし、テンポのところもまあ正直わからんかった。これ分かるようにやったらお話にならないのかもしれないけど。

アンドリューが最強に狂っていた瞬間が本当にこわかった。あれはこわい。異常すぎた。あそこで腕とか指とかやっちゃうのかな?と思ってたけど、そんな話じゃなかった。恐れ入りました。

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そこからの最後までの導線も見事で、いったんフレッチャーが折れたかと見せかけての心底意地の悪い復讐と、さらにそれだけで終わらないアンドリュー側の狂気の仕返し。これはどちらもすごかった。

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若干マイケルテラーは力業っていうところもあったけど、この人があんまり賞レースにノミネートされてなかったのは不思議だなあ…若いから?

再映あったら一度劇場で観るのもいいかもなーと思いました。ヘッドフォンだとちゃんとサラウンドでは聞こえるんだけどさ、空間は感じないから。


セッション(字幕版) (iTunes)