欲望のバージニア(2012年 ジョン ヒルコート)
http://www.imdb.com/title/tt1212450/

なんだか、とってもキャストが贅沢だった。
だいぶ前に、ニック警部が映画のサントラをやった、しかも警部自身が脚本も書いてるらしい。と聞いてはいたのだけれど、さらに、その後WOWOWで放送されて録画もしていたんだけど、ノワールものはあんまり得意じゃないし、痛いのや辛いのはあんまり好きじゃないんだよー、とずっとなんとなく観てなかった。
最近、ホルトの出演作をほぼ見終えてしまったので、次はトムハーディーかなあ、なんつって見始めたので、その一環として見ることにしたんです。
さっきから警部警部って誤変換だよ!ばかじゃないの?と思っているかもしれないけど、大丈夫、わかってるよ!こんなでも、私はバースデーパーティーの頃からの警部ファンなんだぜ。
警部というか、バッドシーズのPVなどを撮っている人が監督しています。なんというか、そんなにノワールぽくはなくて、もっといなたい感じでした。
暴力はたくさん出てくるし、血もどばどば出てくるのでうへぇって思いながら見てたけど、ハーディーが愛らしくてそれを差し引きしても観てよかったかなと、今は思ってる。


主演のジャックはシャイア・ラブーフ。ボンデュラン3兄弟の一番上の兄のハワードがジェイソン・クラーク、真ん中だけど一番しっかりしてていちばん強そうなフォレストがトム・ハーディ。3兄弟の話だけど、やっぱりフォレストの話っぽいかな…。シャイアが狂言回し。ハワードは長男だけど酒を飲むと狂ってしまうところが出番は少ないけど、ジェイソン・クラークがすごくうまく演じていたと思う。
なんといってもトム・ハーディのカーデガンである。


なで肩すぎる…素敵。




ジェイソン・クラークのだらしない感じもいいね。
この3兄弟が実在してたっていうところがすごいんだけど、本当に無敵不死身だったんだろうかね?
あの首を切られた時のことのように、勘違いとか、大げさに語られてるとかもあったのかもしれないよね。
それにしても3兄弟の配役は本当にハマってた。
逆に本当に嫌な奴だったレイクスについては、ガイ・ピアースがやり過ぎ感を出してた。あれはアレでよかったのかもしれないけど…。特に兄弟に協力していた人に沸騰したタールをかけて殺して鳥の羽をまぶすとか、本当に気持ちの悪いやつ。この人の気持ちの悪さをちょっと描きすぎじゃないかなっていうくらい。この後の兄弟の仕返しも酷かったけど。


気持ち悪いねえ…。
ジャックが惚れる牧師の娘(ミア・ワシコウスカ)がすごい透明感。


それから、クリケット役のデイン・デハーンもよかったですね。子供の頃くる病にかかって脚が悪くなってしまったけれど、科学的な才能があってそれを密造酒作りにも活かしているし、密造酒で車動かしちゃうし、車直しちゃうし、結構活躍している。


ジャックとクリケットは仲良しなんだよね。
シカゴからバージニアにやってきてバーを任されるきれいなお姉さん役がジェシカ・チャスティンだったのだけれど、彼女は彼女でとてもいいと思うんだけど、この役が最初はスカーレット・ヨハンソンにオファーされてたと知ったら、これはスカジョで見たかったでしょう…と思ってしまった。


ジェシカはちょっと賢そうすぎるんだよなあ…。
ラストの方では、平和になっているんだけどその時の3兄弟の仲良しっぷりがよいです。ほっこりする。
警部もカメオで出てるんですよ。

死んでるけど。
これは撮影中の監督とハーディかな?
