アントマン(2015 ペイトン・リード)

バスキンロビンズには逆えない
MCU好きは、アバンタイトルからぐぐーっと心を掴まれます。ここのハンクピムはCG?他の人もCG?メイク?
ねずみ小僧的な盗みを働いたかどで収監されていたスコット・ラング(ポール・ラッド)が再びやむを得ず盗みに入った先の古びた金庫の中にあったのは、この手作り感満載のスーツでした。

ちょっと変だな、とは思うけどライダースーツ(普通の意味での)にしか見えないけれど、ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)が開発したアントマンスーツ。
監督交代(エドガー・ライト途中降板)(それに反応しすぎなジョス・ウィードン)(ジョナサン・レヴィーンでも観てみたかったかも?)とかでごちゃごちゃしていたようですけど、出来上がりとしてはたいへん満足なものでした。コミカルなテンポのいい脚本だったと思います。想像ですけど、ファミリーパート的なところなんかは追加されたのかなあ…ちょっと感動ファミリーものに持っていこうとするところは、異質ではあったけれどコレはコレで雰囲気に合ったものにはなっていたのではないかな。だって泣いたし。
とにかく、ルイス(マイケル・ペーニャ)ですね。こいつがいるといないとでは多分大違い。

右がマイケル・ペーニャ、左のデイヴ(TI)とか見切れてるカート(デヴィッド・ダストマルシャン)もいい。三馬鹿大将!
アントマンはただ小さくなるだけなんだと思っていたので、大きくなったり小さくなったりすることによる戦術みたいなのに感心しました。モノを小さくしたり大きくしたりする手裏剣みたいなのは楽しすぎる。

三点着地カッコいい。これをトーマスの上でもやるのがカッコいい。
スコットがアントマンになるための修行をするところも、結構長いと思うんだけど、決して飽きさせずうまいと思いました。

アリにたかられてぎゃーっとなって大きくなっちゃうスコットさん。
訓練中のところは爆笑を誘いすぎです。
アリさんたちとの連携も素晴らしく、しかも、アリさんを極力ムダ死にさせない姿勢も素晴らしい。名前をつけちゃうスコットがかわいい。

アントニー…
アリとコミュニケートして思い通りに動かすとか、そここそがアントマンのアントマンたるゆえん。小さくするスーツ、その理論よりも重要じゃ?

うじゃうじゃしてる…。
父と娘というのもセカンドテーマなのだと思う。二組の父娘。
ハンク・ピムと娘のホープ(エヴァンジェリン・リリー←ロストに出ていた人らしい)、スコット・ラングと娘のキャシー(アビー・ライダー・フォーソン)。この子がめちゃめちゃかわいい。不細工モノが好きという設定がたまらない。

お父さんていうか、おじいちゃん。

ホープ。知的な感じでいながら格闘もイケそうで、期待大。

キャシー、きゃわわ…。B専キャラなところもきゃわわ。
スコットの軽妙でいながら、実はまじめというか考え方は真っ当っていう雰囲気にポール・ラッドがあっていたと思いますね。ヘイゼルの瞳を最大限活かした角度のカットが何度も出てきてよかったです。
スタークの倉庫にあるから盗ってこいとか言われて行ったら、倉庫じゃなくなってた件についても、あの人とバトルすることになる件についても、キャプテンアメリカ・ウインター・ソルジャーやアヴェンジャーズ2見てる人にはニヤニヤが止まらないのではないでしょうか。わたしはニヤニヤしていました。
途中ピムの昔話で泣かされたり、トーマスがでかくて怖かったりとか(目をきょろきょろさせるのがあんなに怖いとは!)インターステラーか!みたいなことになったりしながら、大団円を迎えるのでした。
トーマスのところも笑わせすぎだ。
全体的に脚本はいろんな人が関わっている割に破綻していなくて、むしろ面白くなっていたのでは?
それにしても、マイケル・ペーニャすごいな。ていうか、この部分の脚本がすごい。すごい好き。

セリフ一つ一つがウケる。
そして、大事なオマケですが、万力に挟まってました。あれだけで動けなくなるモノなんですか?そして、だからこそアントマンはキャップ派なんですね。
TOHOシネマズ新宿 スクリーン9 TCX 2D L列
パンフレットは普通でした。可もなく不可もなく。判型もページ数も普通です。
※3Dでも観たくなったので、もう一回見ます。