LUCY

LUCY/ルーシー(2014)

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知らない韓国人マフィアにおなかにドラッグ詰められて、どこかで何かを間違って中国人(台湾人?)におなか蹴られたらなかみが身体に回ってしまい、覚醒してしまったのです、私がすべてになります。

あれ、オチまで書いてしまった。

最初に出てくるただのチャラい娘から、覚醒するところで顔が変わるのうまいですよ。夜通し遊んだ朝にアイシャドウが目頭にたまってたり細かいところが良くできてる。ちゃらちゃらしたお姉ちゃんのルーシーがマジでビビっているところもすごくうまい。スカーレット・ヨハンソンは、基本的にうまいと思います。

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ルーシーの場面と最初平行してノーマン博士(モーガン・フリーマン)の講義が続くんですが、これ最後までこの調子で説明調だったらどうしよう…とか思ったけど大丈夫でした。

アクションあり、カーチェイスあり、超能力あり、ちょっとしたサイエンスありのSFなんですけど、すっかり風呂敷広げすぎてどうするのか、途中で心配になりました。

でもね、途中から、そうね、40%くらいの力が持てたところで、この力をなぜこの後使わない?っていうちょっとしたツッコミどころがどんどん出てきちゃうんですよ。ちょっと早いうちから色々できすぎるんじゃないかなあ…。

チェ・ミンシクは完全に役どころとしてゲイリー・オールドマンでした。なんか雰囲気も似てた。簡単に人を殺すし。

面白かったのは、韓国語や中国語の会話部分にまったく字幕が出ないのですよ。最後のところでは出るんですけど。あれは韓国語/中国語が分ると一段と面白いのかもしれないですね。特に韓国語は多いから。

それにしても、なんで届け先に届かないで台湾にいるままなんでしょうね…。空港にたどり着けなかったくだりをちゃんとやってほしかった。

これは、ベッソンの独特のあれかもしれんけど、構図に工夫がないよね笑。クローズアップ(しかも顔だけの)は多すぎるし、センターに目標を置いて放射状に何かが広がるシーンが多すぎてあとからあれ?ってなる(デジャブ感覚というか…え? もしかして狙ってるの?)

カーチェイスは車酔いするから気をつけて!

モーガン・フリーマンの無駄遣いっていう声もあるようだけど、この人最近こんな形でしか出ないよね、オブザーバー的な、自分は動かないっていうか胸から上の演技っていうか(全身映っているけど)

刑事さんが最後まで死なないのは、意味があるけれど、途中で自分でも言っているように一緒に行動する意味あるか? てなりますよね。一人でできるじゃん? て。あれは描きたいシーンがあったからとしか言えません。というかまあ、この映画全体がシーンありきで作られているような気がしてなりませんね。そこがこの映画のいいところであり、がんばりすぎちゃった感を醸し出すところでもありますね。

カットインとかもさあ、なんていうの、陳腐なんですよ。わざとかもしれないけど…。何かと陳腐なところがあってですね、ラストとかも…。オマージュ?みたいなさあ…。白い部屋とかさあ…。やり尽くされたオマージュ満載なんですよねえ。10年前に斬新だったもの(マトリックスとか…マトリックスで白い部屋は2001年オマージュでは?といわれているのにまた使ってる…みたいな)が再び使われている感じです。だから、VFXの技術的には何にも斬新ではないし、理論的にも斬新ではないんです。でも、なんか観てよかったと思います。別にカネ返せとかは全然思いません、負け惜しみでなくて。ただなんとなく、すがすがしいやられ感w。

最後に締めるのはデーモン・アルバーンのSister Rust。

https://itunes.apple.com/jp/album/lucy-soundtrack-from-motion/id900258685?l=en

この曲だけほしいのに、この曲だけアルバムオンリーとかどんな商売上手…。

これ、24時間以内に起きたことってことですよね。そのスピード感みたいなのはいいと思いました。次々と何か起きるので。XX%っていうテロップはいらなかったよね(特番でも同じ事やっちゃったのは失敗だよなあ…)

覚醒したとしても、回線速度が追いつかないのでは…ということに関しては回線速度さえも自由になるので…という無双設定で説明がつくんですね、そうでした。ははは。どんなツッコミも歯が立たない笑。

私は気がつかなかったけど、カーチェイスの終盤でおじいちゃんが新聞読んでるんですけど、そこにパシリムの広告が出てたそうです。おじいちゃんの呑気さに気圧されておじいちゃんの顔ばっかり見てたから気がつかなかった…オンデマンド始まったらも一回見よう(劇場には二回目はないという意味で)

CPH4っていう胎児が飛躍的に成長するときに母親から供給される物質を化学的に合成したもの、っていう設定なのだけれど、それが覚醒するって事でドラッ グとして売れると思うマフィアがすごいと思います。試すときは結晶は砕いてから吸った方がいいと思いますけれども…。

それを過剰摂取したから覚醒しすぎちゃうよというお話しなんですが。自分に合った環境がなくなると生命 体は不死を選ぶからこうなるっていう話なんだけれども、ほんとにこれでいいのか…。というね、SFというよりも、これまた寓話的なものだと思いましょう。そうしたら、ファンタジーとして楽しめます。

そうそう、書き忘れていたけど、スカーレットはすべてになるのは二回目ですよね。herでのサマンサも、すべてを内包する何か大きいものになってしまったし…。次はエイリアンになるそうなので、それも楽しみです。

http://youtu.be/5nvqW0rUayo

スタッフ

監督・脚本: リュック・ベッソン
オリジナルスコア: エリック・セラ
個人的にはリンド=タット(おなかに埋めた人なのかな、単に作戦部長なのかな)のムダなブリティッシュ感がよかったです。
そういえば、いろんなところで言い尽くされてるけど、サムソンのプロダクトプレイスメントがすごかったですね。ソニーもやるから、別になんとも思わないっちゃ思わないけど、ビデオとかもあるんだなーって、思いました。
どうでもいいことだけど、始まる前に本作のCMやるのってなんかおかしいですよね。あんまり意味ないのに…→TOHOシネマズ
2014/08/29 TOHOシネマズ日本橋7番スクリーンTCX F列