How to Talk to Girls at Parties

パーティで女の子に話しかけるには

正しい邦題。

ボーイミーツガールのお話ではあるけれど、青春と音楽の話ではあるけれども、めちゃめちゃあさっての方向にぶん投げられる作品でした。

たまたま地球に立ち寄った宇宙人。

エンが漫画を描き、ファンジンを作り、ライブハウスにタダで潜り込み、パンクバンドは大手のレコード会社からのスカウトを無駄にしたり、ファッションが安全ピンだらけのブレザーやスタッズ付きのドッグカラーや、ジッパーのドッグカラー、グルリと囲む黒いアイシャドー、髪を逆立ててブーツを履いたりしてるのを見るだけで結構ご機嫌だった。

エル ファニングが、自由に宇宙人を演じているのが良かったですね。しなやかっていうか。首に生えてる長い産毛が気になったけど、宇宙人だしいいか。あれはわざと光に透かしてるんだよな。何度も映るし。あと、この身体腐ってる…ってゲロ吐くところ最高に面白い。あー、分からないのねーってなる。他にも宇宙人だから分からないことが本当に分からないのかなってなるから、この人すごいなって思う。

普通にボーイミーツガールだけじゃなくって面白かったと思う。賛否あるみたいだけど、私は好きですね。宇宙人とカルト宗教をうまい具合にミックスしていて、特に終盤のシーンではあれ?やっぱりカルトなのかな?と思わせるし。

ボーディシーア(ニコール キッドマン)は、いいけど、パンクというよりはラビリンス(ボウイの映画)っていう感じで、説得力なくてちょっと浮いてるなーと思ったけど、終盤に啖呵を切る場面はちょっと格好良かった。その時の相手の宇宙人(ルース ウィルソン)のきょとんとした感じも良かったけど。

そして、ラストシーンは蛇足といえば蛇足だけど、泣かされました。Xの入ってるスージー。

Dunkirk ダンケルク

公開翌日に大阪まで観に行ってきました。感想書くのが遅くなった…。だからもう既に色々なところで語られていることばかりです。6ケルク目にして、初めて感想を書きます。

ストーリーや場面の描写などに触れています。しかも、無駄に長いです。

第二次世界大戦中、ドイツ軍に包囲された連合軍、その40万人の兵をイギリスに撤退させるための作戦だっていうことまでを予習、軍事や歴史にはからきし弱い(地理も)状態で鑑賞。

IMAXのカウントダウンもないまま、ぽーんとダンケルク近くの市街地に放り込まれます。まさに体験型の映画でした。

時間に感して何らかのこだわりのあるクリストファーノーランの作品ですから、ただただ時系列に戦闘を追ったものではありません。防波堤(MOLE)の1週間と海(SEA)の1日、空(AIR)の1時間が交錯しながら、そして最後に収束していくまでを描いています。台詞も極端に少なく、登場人物のバックグラウンドはほとんど説明されません。それなのに、胸にせまるシーンがいくつかあり、涙を流してしまうのでした。

それから、戦争映画であるにもかかわらず、特に最近は戦争の悲惨さとかそういうものを表現するために血が出たり、肉が飛び散ったり、見るだけで痛い映像が多いのですが、血もほとんど出ません。辛い苦しいとしたら、溺れることくらいです。病院船が沈む時に、叫び声が聞こえる(多分挟まれてるんだよね、あれ)ことで何が起きているのかを表すとか、そういう感じです。それにドイツ軍と戦っているのにもかかわらず、人としてのドイツ軍人は全く出てきません。

ただ、音とそのタイミングでびくーっとなってしまうところがあって、ビビリの私は怖かったです。最初のトミー以外が全て撃たれてしまうシーンとオランダ商船の船室のシーン。そういえば銃撃の音が乾いた音で、それがなんだかリアルに聞こえたなあ(本当の音など知らないのに)

一応の主人公トミー(便宜上名前がついていますが、作中で名前を呼ばれたりしていません=フィン ホワイトヘッド)は、とにかく家に帰りたい(あとはトイレに行きたかったはずなんだけど途中で忘れられてる…)んです、ズルをしてでも帰りたい。なので、怪我人を運ぶのを手伝うというテを使って(うんこしようと思ってビーチの陰に行った時に出会った)無口な男(アナイリン バーナード)と病院船に乗り込もうとする。でも、バレておろされる。無口な男とはその後も共に行動する。病院船が沈む時に助けたハイランダー(高地連隊)の男(アレックス=ハリー スタイルズ)ともなんとなく一緒だ。多分、こいつについていれば帰れそう、と思ったんだろうな。確かにその通りなんだけれども。

無口な男は、フランス人でした。それを知っている2回目以降では、ハイランダーズと一緒に乗った船で一緒に船室に入らなかったこと、甲板から火の手の上がるビーチを見ていた時の表情などにグッときてしまうのです(中の人は英国人{ウエールズ人}なので、流暢に英語を喋っているインタビューなど見ると、ホッとします)そして、皆に手を差し伸べてきたのに、最後は自分に差し伸べられる手がなく、海の中に沈んでしまうのです。悲しい。

ハリー スタイルズは、私はそんなに気にならなかったのだけど、そう言われると確かに一人キラキラしていたような気もします。ハイランダーズは制服のエポーレットのところにA&SHというバッヂがついていてなんだろう、と思っていたんですが、アーガイル&サザーランドハイランダーズという連隊だったようです。制服違うのに一緒に連れて行ってくれて優しいな、と思ったりした(そんなに甘くはないわけだけれども)この彼は割と兵士としての誇りみたいなのがあるのか、撤退してくるなんて、本当にだらしない、唾をかけられても仕方ないと思っているところが、想像していた外国の兵士(日本の兵士に比べて)とはちょっと違ってた。まあ、切り替えも早いわけだけれど。

この撤退する若い兵士たち以外に、海岸には海軍の少佐と陸軍の中佐がいます。海軍のボルトン中佐(ケネス ブラナー)、お父さんみたいな感じです。陸軍のウィナント大佐(ジェームス ダーシー)より偉そうに見えます。制服のせいもあるのかな、威厳のある制服だなー海軍なー。ウィナント大佐が3時間で潮が満ちてくると思っている時のボルトン中佐のセリフが粋(日本語字幕だと意訳されているけど Then, It’s good that you are army and i’m navy isn’t it?)この後、ハイランダーズも潮が満ちてくるまで3時間と言ってるのがかぶって面白い。ボルトン中佐が、沖からやってくるたくさんの船を見て、まず口元が笑い、そして「home..」と言ってうっすら涙を浮かべ、その後、プライドを持って船を操ってやってくる人たちのシーンで毎回号泣です。

ドーセットの駅で毛布を配る人、目を見なかったと悪態をつくアレックス、その人は盲目であったことを知っているけれど、それを言うわけでもないトミー、ここでトミーの撤退は終わるのです、時計の音が止まる瞬間。翌朝、新聞を読まされるトミー、自分ではこれ以上読めないと言うアレックス。

海のパートは空と陸をつなぐことが多い。海軍に接収されそうになって、自分の船は自分で操縦したいと船を急いで出すドーソン(マーク ライランス)さん、そして息子のピーター(トム グリン−カーニー)そういえば、ムーンストーンに乗っている民間人の三人は名前もあるし、ちょっとしたバックグラウンドもある。ジョージ(バリー コーガン)は17歳、何か手伝いができると思ってついてきた。

まず、遭遇するのが壊れた船の上で震えている兵士(キリアン マーフィー)彼は陸パートで、沈没した船から泳いできたトミーたちを乗せない小舟に乗っていてテキパキとした様子で二人に待つように言ったり、このままドーバーを超えるのは無理だと諭したりしている兵士だ。(キリアン知らないと別人と思ってここをスルーする案件が多いらしい、別人のようになるんだけど、うますぎたよキリアン)震える兵士がシェルショック状態であることをジョージに説明するドーソンさん。彼も前の戦争で戦っていたし、息子をこの戦争で亡くしていた。震える兵士(そういう役名なのすごい)はダンケルクに向かうことを激しく拒否し、挙句ジョージを船室に落としてしまう。この時の必死さがとても痛々しいのだけど、その後で重油にまみれた若い兵士たちの救助にも手を貸し、ただの腰抜けではないことを見せるのだけど、それをジョージは目にすることができない。

海と空とが交差するのは割と早い。船からは3機揃って飛んでいくスピットファイアを仰ぎ見ている。ロールス・ロイス製のエンジンの音についてドーソンさんがいうのは、後に起きる事柄を強調させるためもあると思う。そして、海の上からメッサーシュミットを撃墜する姿を見た後で、白煙を上げて着水するスピットファイアを猛スピードで追いかけるドーソンさん、彼の息子も空軍で出撃したまま帰らなかった。この時のドーソンさんの必死で助けようとする様子も泣かせる。コリンズはピーターが風防を割って助けた。助けられたコリンズ(ジャック ロウデン)の第一声が「アフタヌーン」である。字幕は忘れた「助かった…」とかそんな感じ?アフタヌーンじゃなきゃダメじゃないか、ここは。

海と陸が交差するのはそれからしばらくかかる。ハインケルが掃海艇を爆撃して海に投げ出された兵士たちをたくさん救った。その中にトミーとアレックスもいた。ハイランダーズもいた。震えていた兵士も手伝ったし、スピットファイアに乗っていたコリンズも手伝った。トミーは最後にピーターが手を取った兵士だった。それは最初にトミーがアレックスを助けたシーンと重なる。ハインケルが撃墜されて墜落した時のコリンズの判断とその様子が大変かっこいい。ムーンストーン号は火災に巻き込まれることなく、ドーセットの海岸に着きます。陸に上がると空軍の制服をビシッと着ているコリンズは際立つし、そして、罵声を浴びることになるのですが、ドーソンさんの言葉に救われるのです。ドーソンさんほんとすごい。

ジョージの最後の願いに応えるピーターがまた泣かせるのです。

空はたったの1時間です。出撃した3機のスピットファイア。カレーに行ったほうが良かったのでは?と言っていたのはコリンズ、カレーはすでに敵に包囲されているので、ダンケルクに向かうと言うリーダー(声はクレジットなしのマイケルケイン)計器のチェックをすること、敵機を攻撃しても、帰りの燃料は残しておくように、と言うこのセリフが終盤に効いてきます。しかし、リーダーはあっけなく撃墜されてしまう。残った2機で作戦を遂行するけれども、フォーティス1の燃料計は壊れてしまう。フォーティス1のファリアー(トム ハーディ)はとても落ち着いていて、コリンズにとってもとても頼りがいがありそう。メッサーシュミットに後ろにつけられて焦っている時も、ファリアーが救ってくれます。

ハインケルが駆逐艦を攻撃しようとしているのを見つけて、爆撃機をファリアーが、メッサーシュミットをコリンズが攻撃した時に、コリンズが撃墜して大喜びするところがちょっと微笑ましい。その後すぐに自分が撃墜されてしまうわけですが…。パラシュートで降りなかったのは、海面が近かったからかな。着水するまでは緊張してやっているわけですが、割とスムーズでうまくいくのですが、風防が開かない。この開かないのか長い。他の溺れるシーンと重なっていてずっと溺れている感。そういえば、溺れるシーン多め。開かなくて開けようともがいているところを上空から見たファリアーが手を振っているのだと思ってしまうところがちょっと面白い。その後ファリアーは機体を揺らして(機体を揺らせるのは何らかのメッセージらしい)去っていきます。ファリアーは無事なんだと思っているんだろうな。

このスピットファイアに当たる弾の音もバチバチというような音で、怖い音。追撃してきたメッサーシュミットはなんとか撃ち落として、一瞬ホッとしたのもつかの間、ミラーに映った爆撃機と海上の商船と哨戒艇、いっときの逡巡、この時目しか見えていないわけですよ、それもちょっと不鮮明な。なのに、心の動きのようなものが全部伝わってきて、ここで音楽もずるい感じになっていて、泣かされてしまうんですね、毎回。

哨戒艇は一度の爆撃でもうほとんど沈んでいるのに、また爆撃機は戻ってこようとします。海の上では戻ってくる爆撃機に警戒の声が上がります。最初の爆撃を防ぐことができなかったファリアーは、予備の燃料を使ってこの爆撃機を撃墜します。

そして、燃料がなくなり、エンジン音が消え、風切り音だけがする操縦席からビーチに並んでいる兵士たちを見下ろします。プロペラが止まったスピットファイアが空を横切るのを堤防にいるボルトン中佐がホッとしたような顔で仰ぎ見ます。その直後、彼の顔が険しくなり、その視線の先にいるスツーカを捉えます。そして、操縦席からもそのスツーカをとらえます。そして、撃墜されて墜落するスツーカ、これがおとぎ話と言われる所以ですが、滑空状態から旋回してスツーカを撃ち落とし、そしてもう一度海岸沿いを逆向きに滑空するスピットファイア。実は私ここのところ、全然わからなくて、何度見てもわからなくて、人づてに聞いてやっと理解できたシーンなんです。まさか滑空している戦闘機が撃ち落とすわけないよねーと思っていたからです。編集ミスなんじゃないの?なんて思っていましたからね。

そして、誰もいない海岸にスピットファイアは着陸します。そして照明弾?で火を放って、燃える機体を見つめるファリアー、そこに銃を突きつけるドイツ軍。捕虜になってしまうんだろうな、なんという自己犠牲。このファリアーのパートだけなんだかすごく感情的なんですよね。ノーラン、トムハーディ大好きか。

 

戦闘機のこととかは、こちらのブログがとても参考になりました。

 

IMAXフォーマットで撮影されている部分が多い、IMAXでの鑑賞を推奨ということで、これこそが大阪遠征するタイミングではないか!と思ったので109シネマズエキスポシティに行ってきました。結果として、もうそれ以外では満足できないんじゃ?という気分です。本当に天地が大きい。正方形に近いスクリーンで臨場感半端なかったです。それにエグゼクティブシートはリクライニングしました(木場の109はしない)

 

Blade Runner 2049

ブレードランナー2049

公開初日に2DTCXアトモス、翌日に3DIMAXで観てきました。あともう2回くらいは観そう(すでに3回目は予約済み)

続編が制作されるとなって、監督がヴィルヌーヴとなって、期待に胸膨らませ続けてきたわけですが、とても良かったです。たくさんの人に観てもらいたい!実際3時間近いですが、体感はそこまで長くないです。最近の長めのヒーローものと変わりません。

できましたら、2Dのシネスコで見てください。3D効果はそれほど感じられず、また横に長い画面を縮めたようなところがあって広がりを感じなくてはいけない画面で迫力が半減するからです。

あと、前作を見ておいたほうがいいのかよく聞かれますが、もちろん見ておいたほうが100億倍楽しめます。ただ、見てなくても十分だったという感想も見たので、大丈夫かもしれません。それから、この映画のために作られた3本のプリクエル映像は見ておいたほうがよさそうです。こっちは30分くらいで見れるので、ハードル低いし。

公式サイトにまとまっています。


人って何だろう、魂とは?のような前作も持っている哲学的なものがテーマ。

ドゥニ ヴィルヌーヴは哲学的な作品がとてもうまいと思うので、最適任者だったのではないでしょうか(大好きだからバイアスかかってます)

ダラダラ長く、もちろんストーリーを追いながら、時に細かい萌えポイントなどを付け加えながらラストシーンまで書きますので、鑑賞後にお読みください。


2049年、レイチェルとデッカードが姿を消してから30年。タイレルの作ったネクサス8がレジスタンス活動の末、西海岸に大停電を起こしてから27年。

新型レプリカントのK(KD6-3.7、ライアン ゴズリング)が捜査で関わった旧型レプリカント(デイヴ バウティスタ)が隠し持っていた骨が持つ秘密。それを巡って、タイレルコーポレーションの跡を継いでレプリカントを製造するウォレス社の社長の片腕レプリカントのラヴ(シルヴィア フークス)に追われることになるK。そしてKは自分の記憶からあることに気が付いてしまい、ラヴから逃げながらも自分もかつて逃亡したデッカード捜査官を探しに50年前に起きた爆発で放射能汚染され、廃墟と化したラスベガスに向かう。

最初のシークエンスは、前作でストーリーボードまで書かれていたのに撮影されなかったシーンなんだそうです。とにかく広大な農地、まったく未来感のない家、レプリカント同士の闘い、そして、蒸気をあげる鍋を素手で持つK。そして、目玉。

ロサンゼルスの署に戻ると、同じ警官からはレプリカントというだけで、蔑まれたり、暴言を吐かれたりします。そして、ベースラインを確認するシーン。この、ベースラインを確認する手順が、かつては人間とレプリカントを見分けるために使ったVKテストの逆のようなもので、意味のない言葉の羅列を繰り返して、感情に揺れがないかどうかを診るんだけど、2回あるこのシークエンスがたまらない。(ナボコフの青い炎でした、意味がないようですが詩でしたよ)

いつも無表情なKが任務以外で大切にしているのが、ジョイという3Dホログラムのコンパニオンプログラム。ボーナスをもらって(サッパーを処理したので)どこにでも連れて行けるウォレス社謹製のエマネータを買いました。Kと意思を持っているかのようなジョイ(アナ デ アルマス)との切ないラブストーリーもあります。(これはゴズリンの「ラースとその彼女」を観ているとなんとも言えない気持ちになります。未見の人は見てみてね)このエマネータの起動する時のロゴマークがいかにもソニーっぽくてちょっとニヤッとします。

ジョイが雨の中に出て、初めて体に雨粒を受けるところの表現がとてもいい。ジョイとキスをしているKにメッセージが入るところの表現とか、ジョイがそもそもうっすら光を透けさせる表現もほんといい。アナがめちゃめちゃ可愛い。このシーンでKのこめかみから血混じりの雨が垂れるところ、あれ、こんなシーン前にあったよなーって思いましたよ。ロイのこめかみから流れる雨か汗か…。

そして、ジョイはKと結ばれたくて、前にKに絡んだことがある慰安用レプリカントのマリエッティ(マッケンジー デイヴィス)と「同期」して目的を達成するんだけど、このアイデアと映像がすごい。

このマリエッティはなにかある感じを最初から匂わせているのだけど、怪しいサングラスの女性から命じられて、Kのことを探ります。マリエッティの原型は間違いなく前作のプリスだと思います。同じ慰安用レプリカントだし、多分マッケンジー デイヴィスも意識して演じているのかなーという表情とかありました。

どこにでもエマネータを持ち歩くKはよく考えると若干のキモオタ。調べものをしている間にもイチャイチャしてるんだけど、ここの表現もすごい。そしてここで出てくる旧式のレコーダーが日本語喋るんだけど、ちょっと関西訛りっぽいのがいい。

Kの人間の上司のマダム(ジョシ、ロビン ライト)はKをとても信頼しているし、気に入っている、いつもベースラインを外れないKをベタ褒めする。あることで心が乱れたKがベースラインから大きく外れた時も大目に見てあげるし、もしかしたら、男性としても惹かれているのかもしれない。部屋も訪ねて、勝手に酒を飲み、もし私がこのボトルを空けたら…?なんて聞いているし…。そして、それは悲劇を招く。

Kが心を乱されたのは、自分の記憶についてで、いまでもレプリカントには記憶が埋め込まれている。前作でもなぜか記憶があるとレプリカントの精神が安定するということがあって、今回はこの記憶が重要なキーとなっている。Kが訪ねる記憶を作るアーティストがKの記憶を判定するシーンは特に重要。2回目以降ではここでじゃぶじゃぶ泣くことになります。

そして、Kは記憶の中の孤児院に手がかりを探しに行くのだけど、その時に、Kを泳がせているラヴが無人ドローンと思われるものから援護するシーンがまた良い。この時の感情がないフークスの演技もすごくいい。孤児院での出来事は初見時には前のめりになること必至ですが、2回目以降はここもとても切ないポイントになってしまう。

結局、完全に追われる身になって、エマネータにジョイを入れ(クラウドバックアップから削除して、ローカルのHDDに入れて持ち歩くみたいなことです)かつての爆発で汚染されたラスベガスに向かうK。ラスベガスはオレンジ色の濃淡で描かれていて、霧のようなものが立ち込める中の巨大彫刻や、蜂の巣、床に落ちたままのシャンデリア、埃を被ったカジノの調度品、デッカードのピアノ。どれもがため息の出るような映像。デッカードが住んでいる打ち棄てられた高級ホテル。クラブの中での格闘。その時のバックグラウンドの映像がとてもSFっぽい未来。50年前に爆発起きてるんだったら、これは現代から見てちょっと過去のはず。なかった未来なのか。

格闘の後のデッカードとKの会話は、初見の時と2回目以降では感じるものが全然違って、そしてここでもジャブジャブ泣きます。デッカードのヨレヨレのTシャツとズボン。そして、イヌ。イヌのシルエットが見えた時のなんとも言えない感じ。本物かどうかを本人に聞いてみなっていう、大したことないようなセリフだけども、これとても重いのでは?あなたたちだってわからないじゃないの!という気持ち。

結局、追手に囚われるデッカードと、打ち棄てられるK。そして、Kを助ける人たち。Kが目を覚まして、火の粉が空に吸い込まれていくのを見るところから、ロサンゼルスへのカットインの部分での音楽が鳥肌ものです。

デッカードとウォレスとの会話から始まるシークエンスは、この作品のひとつの山場であるように思う。続編としての山場。前作を見ておいたほうがいいのはこのシーンの凄味を感じるかどうかが違う気がするからです。そして、何度も見ている人にとっては、それこそ鳥肌が立つところではないかしら。あのシルエット!これはクレジットされますよね…(エンドタイトル)ウォレスの凄味みたいなものは、このシーンより前のハッピーバースデーのところの方がすごい。

治療をされたKをレジスタンスと引き合わせるマリエッティ。そして、真実を知らされるK。絶望。虚無感。そして、巨大なジョイの3Dサイネージを見て何かを決意するK。

クライマックスシーンでのラヴとKの格闘は、溺れそうなデッカードがチラチラ映って気が気じゃありません。ラヴはものすごく強いんだけど、Kもなかなかしぶとくて、ちょっとこのシークエンスは他と比べて異質だったかも。助け出されるデッカードは、さっきまで生きようとしていたように見えたのに、殺してほしかったなどと嘯くあたり…。

ラストシーンは、雪のロサンゼルス。Kはなぜデッカードを娘と会わせようとしたのか、それは前作でなぜかデッカードを助けたロイバッティにも通じるものなんでしょうか。ただ、Kは辞世の句を詠むわけでもなく、落ちてくる雪を静かに受け止めます。もしかしたら、まだ生きているのかもしれません。なんてったって新型レプリカントですから。

このシーンとかはシネスコの方が迫力あった

この時のジョイが喜びに溢れてる感じで良い。ディックじゃなくてギブスンのあいどるが実体を持ちたがるの思い出した。

LAPDいろいろカッコいい。ロゴがいい。

背中の光るロゴとか。身分証とか。

私が秩序を守る!的な所長カッコいい。

このシーンがこのあと窓の外からの映像になるところカッコいい。だいたいガラス面に水が流れる映像がいちいち美しい。

この街のシーン好き。おさけおとくに。ベンディングマシンも良い。日本語多めなのはソニーだからなのかなー?ハングルも多いよね。

スピナー。

この後のシーンが好き。無表情すぎた。

最初に見る時と2回目に見る時ではここの感じ方だいぶ違う。このジュークボックスもソニー製でした。もうありそうじゃない?

この人が見る時につかう仕組みもギブスン風味。ヴィルヌーヴがギブスンとか読むのか知りたい。

感情が全くなさそうなのに、なぜか涙だけ出るラヴ。

これも超ギブスンを映像化した感があるんだけど…。ここの音とか素晴らしいよね。

Interlinked下の方に書いたリンク先にもっと色々あるよ。

この流れ好き

🐑🐑🐑

ここびっくりした。

辛い


このサイト、変わった画像がたくさんある

MAY

5月に観た映画(遅い)

ノーエスケープ 自由への国境(シネマート新宿)
カフェソサエティ(TOHOシネマズ日本橋)
アベンジャーズ(ドリパス再上映 TOHOシネマズ 六本木)
キャプテンアメリカ ウインターソルジャー(ドリパス再上映 TOHOシネマズ六本木)
スプリット(TOHOシネマズ六本木)
ガーディアンズオブザギャラクシー(Tジョイ品川)(IMAX)
ガーディアンズオブザギャラクシー(TOHOシネマズ日本橋)(アトモス)
マンチェスターバイザシー(エビスガーデンシネマ)
パーソナルショッパー(TOHOシネマズ六本木)
メッセージ(TOHOシネマズ 六本木)
バッドバディ 私とカレの暗殺デート)
皆はこう呼んだ 鋼鉄ジーグ(ヒューマントラストシネマ 有楽町)
夜に生きる(新宿ピカデリー)
マンチェスターバイザシー(エビスガーデンシネマ)
ガーディアンズオブザギャラクシー(ユナイテッドシネマ 豊洲)(4DX)
光をくれた人(TOHOシネマズ日本橋)
メッセージ(TOHOシネマズ日本橋)

18回でした。
メッセージとマンチェスターバイザシーとGOTGは複数回観ています。
GOTGで4DXを初体験。これ、作品によると思うけど、最高に楽しいね。あんなに動くと思わなかったよ。作品的にも面白いしね、ヨンドゥーーー!泣!

アベンジャーズは劇場で観てなくて、大きい画面で観れて満足したけど、やっぱりウインターソルジャーは名作だった。最高だ。

めっさは去年観てしまっているので、なんていうか、確認?みたいな感じなのに泣いた。しかも繰り返し観れば繰り返すだけ気付きがあってすごい映画です。こんどはじっくりお家で観たい。(なんか劇場運がなくて、いつも変な人が周りにいて集中できなかったんだよ)

やっぱりハマったのはマンチェスターバイザシー。実はこの後6月に入ってから3回目を観てるのです。ケイシーアフレックが本当にいい。よく考えると、この話って男側からの一方的な視点でしか描かれてなくて、しかも、女の人をよく描いてないんだけどね。ケイシーでしょうね。あの暗さを湛えた濃いブルーの眼だよ。

テレビとかで観たのは…
選挙の勝ち方教えます(サンドラブロックとビリーボブソーントンの選挙キャンペーン請負人の話)
スロウウエスト(ファスベンダーとコーディスミットマクフィーのちょっと変わったウエスタン)
ディアダニー(アルパチーノがホップスターおじいちゃん)
KITE(発想負けしてるSF勿体無い感じ)
カンヌ伝説が生まれる街(カンヌのドキュメンタリー)
トゥルーストーリー(フランコとジョナヒルのマジなやつ フェリシティも出てる)
DOPE(色んなレイシズムに問題提起してるちょっとドタバタコメディ。ゾーイめさかわいい)
ミリオンダラーアーム(インドで投手をスカウトして育てるという実話ベース)
7本でした!

トゥルーストーリーはまさかのマジなやつで、マイケル(ジョナヒル)がクリスチャン(フランコ)の作り話的なものに巻き込まれていく様がすごかった。これはいい映画。あとはDOPEも面白かった。

April

4月に観た映画

すっかり作品ごとに書けなくなっています。書けないんじゃなくて書かないんだけど。ただのサボリです。

4月に劇場で観たのは以下の映画(感想はFilmarksからの転載です)

Moonlight(ムーンライト)

想像していたのとムードが違ってた。静かで内向的で。もっと湿度が高くて温度も高い感じかなって思ってたんだけど、そんなに温度は高くない。なんか、カメラち、近いっていうカットが結構あるんだけどどうやって撮ってるのかな…望遠とは違う本当に近いって感じ(側にいる感じ)なの。あと、いろんなブルー。第3部はもうなんか切なすぎて、シャイローン抱きしめたくなった(いらんと思うけど)第1部のフアンがリトルを海に連れて行くところは、まるで洗礼をしているようだった。第3部のシャイローンはフアンに見えるところがところどころにあって、わーってなった。ナオミハリスはもともと好きなんだけど、とても良かった。特に第1部と3部。突然挟み込まれるスローモーションのイメージカットが良かった。

Jackie(ジャッキー)

小さめスクリーンで満席。
JFKの暗殺後の4日間、ジャクリーンケネディにスポットを当てた話。とにかくナタリーポートマン。あのアクセント!泣き顔!手の震え!オスカーあげてほしかった。これまた、ち、近い…というショットが結構な長回しで迫ってくる。タバコ吸いながら「私はタバコ吸いません」とか、もうなんかすごいなジャッキー。これは全体としてケネディ家オッケーなんかな。ビリークラダップ!ピーターサースガード!ジョンハート!ジョンハートのセリフなんかはなんかもう、現実とまぜこぜになってグッときすぎた。去年の映画だから、エンドロールにもなんもないのね追悼の言葉とかね。グレタガーウィグが普通に演技してるのを観れたのも良かった。いつ見ても等身大だったから。あとはやっぱり衣装とホワイトハウスの内装!ビスタサイズで資料映像との繋ぎ目がスムーズに処理されてたのも素晴らしいな。
そうそう、しょっぱなから人を不安にさせるような弦楽!このテーマがたまらなく良い!そして、不必要にでかい音でかかるキャメロット。ブラックウォッチというのでアメージングレイス来るかと思ってけどなかった…。
音楽、ミカチューの人なんだって!アンダーザスキンの人なんだって!あれもすごく好き!

Captain Fantastic(はじまりへの旅)

両親の方針で森の中で暮らす7人家族。身体能力、知力ともに並外れており、オープニングシーンでは鹿を狩ってさばきます。母親が入院中に自殺したことで、森を出てニューメキシコへ。何もかも極端は良くない、中道が一番だよね。本で読んだ知識と実際に体験した知識は違うけど、でもないよりマシだし。それにすごく賢いし。お父さんがなんでヒゲ剃っちゃうのか分かんないけど、そこは気になるけど、都合3回ぐらい泣いた。最後は特に泣いた。あれは反則だろ。バッハが好きなんじゃないのか!あとシガロスだったね、それもあってか、なんとなくムード的にライアンマッギンレーだったね。裸とか😃
シガーロス以外にIsrael Nashという人がサントラに入っていまして、それにハマりました。

Ghost in the Shell(ゴーストインザシェル)

攻殻機動隊はさらっと映画版を観たくらい。最近ネトフリでテレビアニメ版を観てるとこ。その程度の人の感想です。
映像は評判通りブレードランナーのグレードアップ版というか、あれだ、早くニューロマンサーを映像化してくれと思いながら観てました。光学迷彩といえば、私の中ではルーパスヤンダーボーイなのだ。俯瞰の映像もとても良いし、スプラッシュの映像も凝っているし、好きだ。スカーレットヨハンソンで良かったと思いますよ、私は。ショートブルゾンに黒のレギンスのスタイルがすごく好きだったわー。トグサも良かった。
ストーリー的にはどうなのかなー、グッとくるところはとくになく、強いていえば桃井さんとのシーンは好きでした。
マイケルピット(ヘドウィグ〜のトミー)も良かったよ。

T2 Train Spotting(T2 トレインスポッティング)

トレインスポッティングはリアルタイムで観たクチです。あの時に感じた斬新さは今作ではあまり感じられなかった。ユアンマクレガーのchoose your lifeの独白のくだりはシェークスピアか…というほどに良かった。ストーリー的にはなんだか救いがないような感じだったね。閉塞感。世代の違うヴェロニカちゃんだけが独り勝ちといった感じで、おっさんらやられっぱなしである。

The Unknown Girl(午後8時の訪問者)

えー、これミステリー/サスペンスなのかなー?
そう思って観ていなかったので(確かにチラシの煽りはそんな感じだったかもしれない)ミステリーとして観てる人が多めで驚いてる。これはジェニーという若くて優秀なお医者さんがあることをきっかけに変わっていく(ついでに事件も解明するけど)(ちょっと常軌を逸してるけど)話なんではないかしら?
研修医のジュリアン、往診に行っている家の人たち、もともと診療所の先生だったおじいちゃん先生、割と社会的弱者が集まる診療所。ジェニーはジュリアンに対してお姉さんぶりを発揮するために命令に従わせたのだけれどそんな些細なことで人の人生が変わってしまう。医療に従事しているのに…。音楽はなし。最初の呼吸の音と、エンドロールの車の通る音。
まあ、確かにここから先は警察に任せたら?というやりすぎ感もあるけど、なんかわかるし、怖い目にあって震えるところもあるし、タバコも吸うし(フランスっぽい)でも、治療はキビキビしているし、優しいし、善いひとだった。
ずっと着てるコート、色違いの同じニットに同じデニムなのも良い。リアル。

Lion(LIONライオン25年目のただいま)

実話に基づくお話ということですが、端折ったり盛ったりして(多分)大変感動作となっており、結構序盤から涙腺が崩壊しておりました。疲れた笑。サルーのサニーパワーが本当に可愛らしい。そして、お兄ちゃんのグドゥが意外なところで出現してきたりしてて、この演出は好き。デヴパテル、大人になったなー…しみじみ…。何年もなかなか行動を起こさないし、どんどん囚われていくし、心配になったよ。
育ててくれた両親がなんかもう本当にいい人で、ただのいい人かと思ったら、お母さんの話がまた辛くてまた泣いた。
感動的なんだけど、それだけじゃなくてインドのストリートチルドレンやその収容施設や色々が辛すぎて、いい人かと思いきや怪しげな人だったり、辛かった…。いい人も中にはいるし、サルーは本当に幸運だったんだなー。
5歳までインドにいてもヒンディー語は忘れてしまうもんなんだね…(脚色かもしれんけど)インドに行こうと思って何年も経ってるのに言葉は習わないのかなーと思ったけどさ。ルーシー(ルーニーマーラ)が添え物っぽいのが気になったけどさ。

The Edge of Seventeen(スウィート17モンスター)

自分がこのくらいの年頃にこれと出会っていたら!と変なところで悲しい気持ちになって泣きそうだった(ちょっと泣いた)歴史の先生(ウディハレルソン)のようなちょっと変わった先生にも出会えなかったし、あんないいお兄ちゃんもいなかった。隣の席にあんな気の利いた優しい男の子(アーウィン)(Hayden Szeto=とても良いね)は座ってなかった。
ネイディーンが悪意的に?酷く描かれすぎじゃない?という気もしつつ、身につまされすぎた2時間弱でありました。あ、劇中アニメは面白くなかったです。

The First Monday in May(メットガラ ドレスをまとった美術館)

ニューヨークメトロポリタン美術館の服飾部門の年に一度の寄付金集めメットガラの舞台裏ドキュメンタリー。
キュレーターのアンドリューボルトン(元々はロンドンのV&Aにいた人)とメットガラの中心人物であるところのアナウインターを中心に約半年の準備であのイベントやっちゃうのか!というのを見せてくれます。やはりどこでも直前まであんな感じなのかと勝手に胃がキリキリする思いでした。
今では服飾部のトップキュレーターになったアンドリューさんがとにかくいい。ああ見えてとても押しが強く、アレキサンダーマックイーンの追悼展示をやったのもこの人なんだって。スーツパンツの裾からくるぶし出してるオシャレさん。ブリティッシュトラッドを崩したようなスタイルがいいし、50歳には見えないしなやかさと中性的な雰囲気。ちょっとボウイ様風味もある。あのモーニングはどちらの製品なのかとても気になる。
他にもアートディレクターなのかな?のバズラーマン、中国なのと花様年華がテーマだから、ウォンカーウァイ、ジャンポールゴルチェ、顔が変わったジョンガリアーノ。そして、アメリカエンタメ界のセレブリティの皆さん。
とにかくアナウインターとウォンカーウァイの切れ味のいいリーダーシップがとても気持ちが良い。
エンドロールではUSヴォーグのADさん(だよね、ノリが軽くてビックリね)も登場とコンデナストの社運をかけたイベントらしいまとめも。
ボルトンさんが着てたスーツはトムブラウンのもので、トムブラウンとはもうだいぶ前に結婚なさってるのだと。まー!そうだよね、納得した。

Beauty And The Beast(美女と野獣)

2Dアトモスで観ましたよ。
歌に囲まれる感じはアトモス最強ですよ。

でも全然心動かず。
ディズニープリンセス好きではないし、アニメ版も観てないし、なんか納得いかないとこも多いので、あんまり好きではないです。ガサツすぎるガストンがエレガントに見えてしまうのはあれは正しいのかな、ルークエヴァンスで良かったのかな(絵的にはとても良かったけど)ルフゥが最高だったし。エマトンプソンのポット夫人もとても良かったよ。
多分ダンスティーブンスのことを好きでも嫌いでもないので、野獣の表情とかがなんか納得いかなくて(多分好きな人は好きなんじゃないかな、わからないけど、ディズニーによくある男の子の表情がちょっとリアルになってる感じがゾワゾワするんだな)エマワトソンが大変優等生的なのに変わり者の役というところでなんか納得いかなくて、変わり者と言われているというだけでさして変わってなくない?とか。結局綺麗な物好きの王子が村一番の美人を射止めただけで何の教訓でもなくないか?とか、気になりすぎてこの絶賛の波にビクともしないのであった。ルフゥとガストンでスピンオフ作ってほしい。前日譚的な。

Ich und Kaminski(僕とカミンスキーの旅)

クズなんだけど、憎めないジャーナリストと盲目のおじいちゃん画家の割とはちゃめちゃなロードムービー。妄想と空想が現実と滑らかに融合する演出が良い。特におばあちゃんがローブをはらりと床に落としてポーズをとるシーンが美しかったなー。
架空のアーティストが知る人ぞ知るアーティストあるあるすぎて最初の方は、絵?本当なの?と思ってしまうくらいのいい出来のドキュメンタリータッチ。ところどころでもそれを挟み込んできたり、実際の絵が出てきたり…。アート好きにはちょっとクスッとくるやつです。
ちょっと小汚いダニエルブリュールのヨレヨレスーツ姿。イェスパークリステンセンの老人斑と皺だらけの美しい頭とヨレヨレのワインカラーのローブ。ずっと心に思い続けてきたテレーズがあんなことになっててちょっとショック。

Free Fire(フリーファイヤー)

極爆で観ましたよ。
上映前の注意書きから笑い声が上がる映画なんて初めてだよ。まさかあんなことがきっかけでドンパチが始まるとは!そして、本当にみんななかなか死なない。まさかのあの人も死なない。極爆だからなのか空気が震えるような銃声。汚くて埃っぽくて、血まみれで、みんな這いずり回る。銃声に被せてくるフリージャズ、そして、大音量のジョンデンバー。

The Fate of The Furious/ Fast 8(ワイルドスピードICE BREAK)

IMAXで観ました。
ワイスピシリーズは特に好きというわけではないです。ヴィンディーゼルがあまり得意じゃない。
とにかくお金がかかっている感がすごい。高級車がバンバンひっくり返ったりする。しまいには潜水艦。
車のアクションはとても良いのだけど、ドラマ部分が顔のアップ、顔のアップ、バストショットの連続でつまらなかった。だいたいシャーリーズの全身なんてほとんど見れなかったじゃないですか!
神の目すごい。現実味はありません。
ステイサムのくだりは色々面白かった。特にラストあたりのアクションとか。

今月ははじまりへの旅、午後8時、カミンスキーあたりかなー。番外でメットガラ。フリーファイヤーは面白かったけど、絶賛までいかないもどかしい感じ。会話劇でもあるからじっくりもう一回観たい。

テレビなどで観たのは以下の映画

  • 攻殻機動隊 新劇場版
  • The Shallows(ロストバケーション)
  • Where to Invade Next(マイケルムーアの世界侵略のススメ)
  • BAD GIRLS(バッドガールズ)
  • Love the Coopers(クーパー家の晩餐会)
  • Sand Castle(砂の城)(Netflix新作)
  • Urge(ザコントロール)
  • 高台家の人々
  • Knock Knock(ノックノック)

つけ漏れしてるかもしれんけど、こんなところ。もっと家で観てる気がするんだけど。

今見てるドラマはブラックリストとブラインドスポット タトゥーの女、かなー。リミットレスは見たり見なかったり。ナンバーズはとうとう終わっちゃったし。

Monthly Journal March

3月に見た映画

Equals/ロスト・エモーション

とても美しい。ニコラスホルトとクリステンスチュワートも美しいし、建築物(ほとんど日本!)もとても美しい。音楽も良い。家にBDあるのに、劇場で上映されるまで見てなかった…。また見る。全国公開になっても良さそうなのにね。

Assassin’s Creed/アサシン クリード

ゲームはやったことないけど、それなりに楽しめた。オープニングにかかった曲がなんと!The Black Angels!心の中でぎゃーっと叫びました。

Trainwreck/エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方

邦題…。サブタイトルみたいなやつ、いる?これ、エイミーシューマーが脚本書いてるらしい。いつものエイミーシューまーはあんまり好きじゃないのだけど、これは良かった。コントとして笑えるところもあり、全体的にはラブストーリーで、あと無駄に豪華な劇中劇とか、ティルダ様の無駄遣いとか。エズラミラーの無駄遣いとか、色々面白い。

I, Daniel Blake/わたしは、ダニエル・ブレイク

英国の貧困問題に一石を投じる作品です。力いっぱい投げつけます。フードバンクでのケイティの行動にドバーッと涙があふれてきて困った。何かの折には、わたしも善き人でありたいと思うのです。

Gu ling jie shao nian sha ren shi jian/A Brighter summer Day/牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

4時間!の完全版。ツイッターのTLで評判だったので、観に行きました。ちょっと長すぎた。昭和の日活っぽさもあり、作品自体の作られた時代もあってちょっとノレなかった。すごくいいシーンはたくさんあるのだけどねえ。

Agassi/The Handmaiden/お嬢さん

これは、すごかった。衣装とか、プロップがとてもよくて(そもそも和洋折衷みたいなの好き)そして、すごくエロかった。びっくりした。でも話もしっかりしているし、三部構成にした構成もすごくよく、これはなかなか良かったですよ。キムミニすごいタイプ。

Loving/ラビング 愛という名前のふたり

いいけど、邦題…。偉人主観の結婚が違法だった頃の話です。なんという理不尽さ。ジョエルエジャートンとても良かった。マイケルシャノンのジャーナリストもとてもいい。なんとなく、優しい気持ちにさせてくれます。

Kong: Skull Island/キングコング:髑髏島の巨神

斬新な映像をこれでもかっと見せてくる感じで、ワクワクしながら観ていたのだけど、なぜか私の中で途中から失速。なんででしょうね。トビーケベルが良かったですよね。音楽も良かった。前半はすごくワクワクした。なんか、ブリーラーソンは最後の照明弾(これ絶対パシフィックリム)のところ以外はカメラが趣味の女の子風にしか見えず、全然プロっぽくないのと、そのパンケーキレンズでその画角は撮れないぞ!とか気になってしまって、ダメでした。

L’avenir/未来よ こんにちは

熟年離婚、母親の死、仕事も変わっていき…。それでも私は前を向いて歩いていくよ!という感じ。イザベルユペールが可愛さと毅然さを余すことなく出していてとても良い。ファビアンとても可愛かったなー。あんな教え子いいなー。

Mon Roi/モン・ロワ 愛をめぐるそれぞれの理由

サブタイトル…。なんだかもう、刺さったな、深く。特にラストでグサリと来て、泣きました。ほんとダメ男なのにねー。

3月はお嬢さんかなー、ロストエモーションも良かったけど、パンチとしてはお嬢さんかなー。ダニエルブレイクは、ガーンときたけど、映画として楽しむとしたらお嬢さんかなー。案外モンロワが良かった。


家で見たやつ

En mai, fais ce qu’il te plaît/ブラックボード 戦火を生きて(WOWOW)
第二次世界大戦のフランスとドイツの話。最近これ系よく見る気がする。本当に戦争辛い。
Song One/ブルックリンの恋人たち(WOWOW)
うっすいラブストーリーだったんだけど、音楽がとても良かった。バンドマン役のジョニーフリンと昏睡してる弟が良い。ちょっと少女漫画っぽかったなー。バワリーとか出てきた。曲を作ったのはジョニーじゃなくて、ジェニールイスです。
5 Flights Up/ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(WOWOW)
素敵なお部屋のお話です。人種が違う夫婦の乗り越えてきたこととかも込みで感慨深い。
告白(WOWOW)
邦画は積極的には見ないのだけど、なんとなくテレビつけたらやってて、なんとなく最後まで見てしまった。映像と音楽良かったし、演出も良かった。みんな演技も良かった。
And While We Were Here/ラブ・アフェア 年下の彼(WOWOW)
ケイトボスワースのプロモ映画だった。
Un plan Parfait/バツイチは恋のはじまり(WOWOW)
ラブコメ。ダイアンクルーガー。まあまあでした。
Learning To Drive/しあわせへのまわり道(WOWOW)
いい感じになりそうでならない、ちょっとした自分探しみたいな話。ちょっと感動する。ベンキングスレーのインド人先生よい。
殿、利息でござる!(WOWOW)
これ、コメディかと思って見はじめたら、感動させるやつだった。ちゃんと時代劇してていい。
THE NOTEBOOK/きみに読む物語(WOWOW)
ドバドバ泣いた。ちょっと名前がややこしくて…最近ちゃんと名前覚えられない。レイチェルマクアダムスがめっさ可愛い。
海よりもまだ深く(WOWOW)
歩いても歩いてもの方が好きだったかな…。
Focus/フォーカス
騙して騙して、観ている人も騙されて。マーゴットロビーが可愛い!
ANNIE/アニー
子供向けミュージカルといったところかな。ちょっとブサイクなアニーが良い。
10 Cloverfield Lane/10クローバーフィールド・レーン
密室の怖さと外で起きていることの怖さ。色々都合がいいっちゃいいけど、面白かった。

Monthly Journal February

2月に観た映画

Juste La fin du monde/It’s Only The End of the World/たかが世界の終わり

画がとにかく美しい。ドラン作品はそれほど好きっていうわけじゃないのだけど、これは良かった。ラストシーンは蛇足な気がしたけど。実家が苦手な人にはわかるはず…そうじゃない人には理解し難いのかな。見る人によってだいぶ評価が違うっぽい。呼吸困難になるくらいドバドバ涙出たんだよね…弱ってたのかな…。

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The Nice Guys/ナイスガイズ!

70年代探偵もの。場内大爆笑。ジャックキルマー出てるよ!とても良い。きゃーとかぎゃーとか言いまくるゴズリングもすごくいい。

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Demolition/雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

これは感想書いてますね。

こちら

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War on Everyone/バッドガイズ!

ドタバタで、下品なんだけど、アレキサンダースカルスガルドのでかくていかつくて猫背でなんか哀愁漂うところにやられた(全般的には下品です)ケイレブジョーンズが良かったよ!

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Experimenter/アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発

これは邦題がアレすぎる。アートっぽいつくりで結構好きなタイプでした。ピーターサースガードがとても良い。第四の壁を越えてくるしね。そしてアントンイェルチン。

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Collateral Beauty/素晴らしきかな、人生

これまた邦題…。いい話すぎて泣いた。死と愛と時間。とてもよくできすぎていてなあ…。ナオミハリスはいいなー。

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La La Land/ラ・ラ・ランド

オープニングシークエンスはとても好きだけれども、最後の方で泣くけれども、なんかしっくりこない映画でしたね。ノイズを取り除いてある説を読んでなるほどね!とは思いました。多分それだけじゃないんだけど。

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2月は…たかが世界の終わり、ナイスガイズ、バッドガイズかなー。

家で見たやつ

La famille Bélier/エール!(WOWOW)
やな奴が一人もいないやつ。感動する。
けんかえれじい(WOWOW)
喧嘩に明け暮れるっていうか、ハチャメチャでかなり面白かった。


2月はほんとうっっに仕事が忙しくてですね、全然家で見てないですよね。

Monthly Journal January

1月に観た映画

The Accountant/ザ・コンサルタント

試写会含めて3回観ました。なんか好き。いい話だし。

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DAVID BOWIE IS/デヴィッド・ボウイ・イズ

ボウイ展に行くので、予習のために(というか、初日のチケットの払込忘れてて行けず、初日に映画で観ることに)展覧会に行ってみたら、この映画見ておいてよかったなと思いましたね。

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Mad Max Fury Road Black & Chrome Edition/マッドマックス怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション

コントラストがすごく高く調整されてて、カラーより断然見やすい。そのせいか細かいところに気がつきましたね。

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THE MAN WHO FELL TO EARTH/地球に落ちてきた男

これまたボウイ展の予習で。前に見たことがあるはずなんだけど、ほとんど覚えていなかった。覚えてたのは風呂でコンタクト外すシーンだけだったという…あと、びっくり完全版でノーカットノーぼかしだったです。はい。

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Maggie’s Plan/マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ

グレタガーウィク、いいですよねー。不倫からの略奪婚からの返品まで。ブルックリンのお宅のインテリアがとても素敵でした。そして、これでトラヴィスフィメルを知りました。まじタイプ(でも他の作品に出てるのはそんなにタイプじゃない、ヒゲじゃないし)

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Silence/沈黙

すごく好きでした。何度も泣いたし、何度も観た。原作を読んでから観たので、後半が駆け足なのが気になったけど、きっと後半の厚いディレクターズカットが存在するはず。塚本晋也がとてもよく、何度も泣かされた。日本人の所作や日本語も変なところが限りなく少なく、丁寧に作られているなあと思いました。

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The Neon Demon/ネオン・デーモン

ストーン・ウォールに出てた片思いされる男の子が出てたのですよ、この子良いね。カールグルスマン。エルファニングは頑張っていたけど、やっぱり、アビーリーカーショウが最高だった。この人すごく上手いんだな。ベラヒースコートは美しすぎた、あの人元々この顔なんでしょう、すごい皮肉の効いた役どころだな。そして、ちょい役で出ていたキアヌが良かったですよ。ジェシー(エル)が夢ともなんともつかないもので遭遇するときのキアヌがゾクゾクしました。

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Doctor Strange/ドクター・ストレンジ

映像がとにかくすごい。酔う。あっという間の2時間。ベンジャミンブラット出てるよ!タッチが軽くて、アントマンとかそういう感じ。笑うところも結構たくさんあるし、マントが可愛いし。ティルダ様綺麗だし。

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The Magnificent Seven/マグニフィセント・セブン

荒野の七人や七人の侍に比べると、人物描写とかにはあまり尺を取ってないけど、必要十分に説明はされていると思う。ただ、キッズと仲良しになる人がいるべきだったと思うわー。バンバン撃ってバンバン死ぬ。ダイナマイトにガトリング砲。これのイーサンホーク最高だった。

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Snowden/スノーデン

スノーデン頭良すぎてすごい、に終始した。最後に本人になるのはどうかと思う。JGLでいいじゃない。シェイリーンウッドリーってそんなに上手くもないしなんとなくイメージが鈍くさいのだけど、なぜこの役になった?りすエヴァンス、すごくいい。威圧感。シチズンフォーも観ようと思います。

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POLYTECNIQUE/静かなる叫び

モントリオールの理工科大学で起きた銃乱射事件をベースにした映画。ドゥニヴィルヌーヴの作品はなるべく全部観たい(まだ全然です)これもまたとても良かった。モノクロなところも良い。ヴィルヌーヴの作品てどこか醒めたところがあってそれが好きです。全体的に寒かった。


1月は、沈黙、マグ7、コンサルタントかなー。ドクターストレンジは良かったんだけど、そんなにハマらなかったんだー。2回観たけど。沈黙はすごくハマった。何回見たかな…4回?くらい?上映時間長いからハシゴするのも大変だった思い出。

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家で見たやつ

The Godfather/ゴッドファーザー(WOWOW)
The Godfather: part II/ゴッドファーザーPART II(WOWOW)
見直しです。ちょうど三部作をやってたので。第3部まだみてない…。
Dark City/ダークシティ(WOWOW)
これは残念だった。映像がチープすぎた。
BATTLESHIP/バトルシップ(AmazonVideo 買ったし)
最高だった。2回続けて観た。これからも折をみて見返したい。浅野忠信いいじゃないー。
CLOUD ATLAS/クラウドアトラス(WOWOW 見直し)
やっぱり良い、ペドゥナが最高。
The Last Knights/ラスト・ナイツ(WOWOW)
頑張ってるけど、なんかなあ…
PLAY MISTY FOR ME/恐怖のメロディ(WOWOW)
怖いよストーカー
Point Break/X-ミッション(WOWOW)
これは意味不ですよね。
Spy/SPY/スパイ(WOWOW)
予想以上に面白かった。笑いっぱなし。話としてもとても面白い。
Zoolander 2/ズーランダーNO.2(WOWOW)
これまたバカバカしくて笑いっぱなしだったけど、こっちはそれだけって感じ。
99 Homesz/ドリーム ホーム 99%を操る男たち(WOWOW)
アメリカのサブプライムローンに絡んだ地上げ屋(というか家転売屋)の話。アンドリューガーフィールドは良いよねえ、ほんと。
Jack Irish: Bad Debts/不良探偵ジャック・アイリッシュ 死者からの依頼
ガイピアース主演の軽いタッチの探偵もの、わりと面白い。

家で見たやつとかの中では、バトルシップは別格として(観よう観ようと思っていながら今まで見てなかった俺勿体無い)SPYとドリームホームかなー。

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最近ちゃんと感想書いてなかったからさー、ちょっとまとめてでもいいから残しておこうと思ったわけです。ちゃんと書くようにもしたいんですけどね、ものぐさすぎる。

雨の日は会えない、晴れた日に君を想う

Demolition

(2015)

http://www.imdb.com/title/tt1172049/

Director/Jean-Marc Vallée
Cinematgrapher/Yves Bélanger

ファントム・フィルム(2017年2月18日)

http://ame-hare-movie.jp/

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「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」絶対一回では覚えられないタイトル、しかも終盤に出てくるメモに書かれた言葉にした意味がわかんないですけど、映画は思った方向性と違ったので、面白かった。もう少しで、普通に泣かせにくる映画かと思ってスルーするところだったよ。予告編もタイトルもそういう感じじゃなかったっけ。←予告では壊してた。

ネタバレしています。

交通事故で突然妻を失ったデイヴィス(ジェイク ジレンホール)が、全く悲しみを表さない、すぐに出社するなど、妻を失ったことを実感できないからなのかそれとも…。デイヴィスはそのかわり?妻が収容された病院の自販機のサービス会社に長い手紙を書く。そこからちょっと変わった人間関係が生まれていくというようなお話でしたよ。

デイヴィスの手紙に反応したカレン(ナオミ ワッツ)もちょっとおかしくて、仕事としてじゃなくて、その長い手紙に興味を持ってデイヴィスに接触してくるんですよね、尾行したり、夜中に電話をかけたり…それで結局、かわいそうに思って家に泊めてあげることにする。もう、このあたりからして普通の状況じゃないわけですよ。カレンには自販機会社の社長のカールという彼氏がいるわけだけれども、たまたま出張に行っちゃうんですね。そこにデイヴィスがやってくる。つるつるした今の家が嫌だから。そもそも証券マンでそれも奥さんのお父さんがやっている会社という逆玉の輿みたいなことだし、そもそも奥さんと出会ったのも友達の紹介でクラブで会ってるし、会って3時間後に寝たっていう感じだし、そもそもこのデイヴィスっていう人は感情でなんかするタイプじゃないんでしょうね。カレンは多分逆で、人の気持ちに寄り添うタイプ。子供が大人びてきて、寂しくなっている。そして、ハッパ中毒である。その息子のクリス(ジュダ ルイス)は15歳で見かけが13歳で知能は21歳だっけ?クリスとデイヴィスとの関係がとても良かった。こういう微妙なお年頃の時にちょっと悪い大人と出会って、悪いこと(破壊もだけど、銃も撃たせてもらった=あのシーンはウケた、お客さんみんな静かだったな…)をしたり、相談できたりっていうのはいいことだ。それにクリスは音楽の趣味が大変よろしい。そりゃあ、人混みの中で踊り狂ったりしたくなるでしょう(ならないか)

https://youtu.be/tXo52-_Zv04

FreeのMr.Bigです。

ジュダ ルイスは注目ですね、スパイダーマンの候補の一人だったとか?まだ完全に少年体型ですしね。黒いネイルやヒョウ柄スカーフとかとてもよく似合っていて、このままシックボーイっぽくなっていったらいいのになあ(単にシックボーイが好きだから言ってます)

途中で、あれ、泣いちゃうかな?と思って、キュンとしたところで心臓が食われていますね、マイマイ蛾に…っていうところで、吹きました。みんな笑わないんだもの…おかしいな。何回かこの白昼夢というか、離脱しちゃうところも面白かった。単純に何かを思い出したりするのではなく。

しかし、この映画のハイライトは破壊であります。

最初は、単に冷蔵庫を修理しようとして破壊するのです。いや、直そうとはしていないのかな…。別に外側を剥いだりしなくていいじゃない?直すなら。多分直す才能はない。次に調子の悪くなってたコンピューターだし、次はギーギー鳴るトイレのドア。壊すことでなんか解放された感じがするのかな…。見ながら次は何を壊すかな…って思ってたら、家だった。家をクリスと一緒に壊す。なんでもネットで買えるんだと言って、ブルドーザーで家を半壊する。

あんなに壊しても、シャワー出るんだな…って感心した。

カレンとの関係は最初の頃の手紙のやり取りからの急接近のところとかは良かった。家に押しかける前に家を壊してたっていうのも最高です。結局、保護するものと保護されるものの一線を越えることはなく、最終的にカレンはフェイドアウトするのがなんだかなあって思いました。だからといって一緒になってほしいわけではないけれども。

クリスの最後の顛末もなんだかわからない。あのシーンはとてもエモーショナルだなあと思ったけど、その前のクラブみたいなところでのシーンからの流れでなんとなく美しい感じがしたのだけど、なんだろうな、この映画全体がマッチョな気がしてきたのですよ、見てる間はそう思わなかったけど。

破壊から再生への流れで、再生の部分をすっかり端折られた感じがしたなあ。

そもそも、妻のことを愛していなかったわけではなく、ないがしろにしていただけだ、実は愛していたのだ。だから、そのヘンテコな奨学金はやめてメリーゴーラウンドを再生しましょうぞ、というのの繋がりとか色々雑だったように思うんですよね。

アイデアとしてはとてもいいんだけど(メリーゴーラウンド)一応妻との思い出もあるし。それで親父さんたちも納得するんかなー?ってさ。

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http://badgaltwigs.tumblr.com/post/146354073081/were-taking-apart-my-marriage-demolition

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2017/02/18 シネマカリテ スクリーン1 A列

ネオン・デーモン

The Neon Demon

Nicolas Winding Refn 2016

http://www.imdb.com/title/tt1974419/

ギャガ 2017年1月13日
http://gaga.ne.jp/neondemon/
字幕翻訳/風間綾平

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日本のポスターは幼く見えるエル、本国は大人っぽく見えるやつ。

ネオンデーモン、公開初日に観にいってました。田舎から出てきたモデル志望のジェシー(エル ファニング)が一気にトップに上り詰めるのかと思いきや…というお話です。

ジェシーは田舎から出てきてモーテルに泊まり、宣材写真をネットで知り合ったカメラマン志望の男の子ディーン(カール グルスマン)に撮ってもらい、その撮影で知り合ったメイクの女の子ルビー(ジェナ マローン)に気に入られ、連れられて行ったクラブで先輩モデルのサラ(アビー リー)とジジ(ベラ ヒースコート)と知り合い、事務所の面接ではなんだか気に入られ、宣材写真はプロに撮ってもらうように言われ、スタジオに行ってみると、そこにルビーもいて、なぜかその怪しいカメラマンジャック(デズモンド ハリントン)に気に入られ、万事順調かと思いきや、なぜか帰宅するとモーテルの部屋にヤマネコがおり、モーテルのおっさんハンク(キアヌ リーヴス)が退治してくれるものの、金をたかられ、モデルのオーディションに行けば、全シーズンのお気に入りだったはずのサラに関心を示さないデザイナー(何人設定なのか不明、アレッサンドロ ニヴォラ←クレジットされてない)が身を乗り出すほどに気に入られ、オーディションに落ちたサラに襲い掛かられるも、手に傷を負う程度で回避し、その傷をディーンに治療してもらいつつ、ヤマネコの件の金はディーンに払わせ、私って可愛いから絶対イケると思うなどと言いディーンの純情を弄び(弄ばれるかと思いきや)、ショーではラストを飾り、その間に幻覚のようなものを見つつ、しかし、モーテルでは隣の女子が襲われ、そしてハンクにやられそうになる夢?を見て、怖くなり(あれ、順番これでいいんだっけ)ルビーの留守番している家に行き、しかし、ルビーの求愛は断り、断られたルビーは逆上して…というような話です(まとまらない)

話としては、割と普通というか、使い古されたことなんだろうけど、若いからいいってもんじゃあない、可愛ければいいってもんじゃあない、弱肉強食だし、なんなら食べちゃうよ、というところがレフン節なのか。というか、お話はあんまり関係ないっていうか、そういうやつです。多分。実際の業界はもっとえげつなさそうですけどね。そんなところが少女漫画的というか、ファンタジーファンタジー。ルビーがちょっと中途半端というか、本当なら、ルビーがサラのような人であったほうが良かったような気がするんだけどなー。ルビーの最後は意味不明すぎた。ジェシー以外はみんなものすごく強いほうがよかったのかも?ジジが弱っていくところはよかったけれど。ここで終わりかな?と思いきや続く…っていうのを3回ぐらい体験した気がする。

ジェシーが可愛くてモデル界で下克上する、みんな嫉妬する、という話なんだけど、エル ファニングは可愛いけれど、どちらかというとファニーフェイスというか嫉妬を一身に背負うような美女ではないところが、今ひとつ乗り切れないというか、寓話っぽい感じでそう思ってご覧なさいな、と言われている感じでした。どう見ても透明感はあるにはあるけど、どんくさい感じが先行してしまってなあ…。でも、首のラインはとっても美しかった。執拗に横顔を映していたけれども、横顔を見るのではなく、顎から胸にかけての完璧ラインの方に目がいってしまいました。

それより、すごいなと思ったのはアビー リーで、最初に現れた時の美しさと、オーディション会場でのオーラの消し方、その後の展開はアビー本人てそうなんじゃ?と思わせるような説得力。ノンシャランとした風情でありつつしっかり演技していて、ラストのジャックとの会話のところでは、美しさと相まってものすごい存在感でした。

ベラ ヒースコートも大変美しく、この人、すべてのところを整形済みという整形マニアみたいな役どころなんだけれども、本人はどうなんだろう、完璧な美貌なんですけど…。後半不安定になっていくところ(前半は自信の塊です)の演技が素晴らしい。

そして、最初に出てきた時にこのこ最近見たよね、いいなーって思ったよね、誰だっけ?というディーン役のカール グルスマン、ストーンウォールに出ていたのでした。なんか、いいのだよね…。

ちょい役で出演のキアヌですが、エルの夢?幻覚?の中に出てくるシーンが最高にやばかった。めっさゾクゾクした。あれはセクシーでけしからん。小汚くて、金にも汚い役でしたけど、あれですっかり印象が変わったままフェードアウトしていきました。そういえば、フェードアウトする人多かったな…。

エグゼクティブプロデューサー多すぎで、きっと資金集め大変だったんだろうなって思います。作家性を前面に出して作品を作り続けるのは大変そうだけど、頑張ってください。ところでNWRマークはYSLマークオマージュかしら。

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2017/1/15 TOHOシネマズ新宿 スクリーン11 D列