Ready Player One

iMDb 日本公式
字幕翻訳/岸田恵子

最高だった。原作の存在を知らなかったのもったいなかった、自分。


近い未来(2045年)現実世界はもう夢を見れる場所ではなくなり、人々はジェームス ハリデイの作ったゲーム世界OASISの中で生きている。そして、5年前にそのハリデイが遺言を残してこの世を去った。三つの鍵を手にした者がOASISの継ぐことが出来るというものだが、いまだに最初の挑戦さえ誰も成功していない。


最高にスカッとした。最近こういう手放しでスカッとすることってなくないかな。スピルバーグの振り幅すごいなって思ったよ(片やペンタゴンペーパーズ)

導入部とかとてもベタなんだけど、スッと作品の中に入っていけるし、そのあとはイベントに次ぐイベントで、気がつけばクライマックスといった感じで、140分がとても短く感じた。

アバターとリアルの塩梅がとてもよく、キャラクター造形も素晴らしかった。ゲームの中ということだからVFXでも違和感ないし(当たり前)アバターが人間らしくなくても(とはいえすごく人間らしい)大丈夫。

様々なオマージュがわかる人にはわかるだけ上積みで面白いと思うし、わからなくても十分面白いんじゃないだろうか(デロリアンくらいはわかった方がいいかもしれないけど、セリフがこれはあれのオマージュで…とかはわからなくて大丈夫)ちゃんと説明してくれるものもあるしね、金田のバイクとか。

私はガノタでないので、細かいところはわからないからガンダムのシーンは胸熱でした。ゴーグルにタイトル出るの最高。このダイドー=トシロウ(つか、これがトシロウなのも最高だ)をやった森崎ウィンが予想外に良かったです。びっくりした。英語も全然自然だし、知らなかったので、アジア系アメリカン人の役者なんかと思ってた。

やっぱり、シャイニングの中に入ってしまうという設定がすごい。これ、絶叫上映というかVRでみんな入って上映したら最高に面白いなと思うけど、それはもう映画じゃなくてゲームか。

ヤヌス カミンスキーが撮影監督なんだけど、どこまでに権限があるのかなど気になります。ほとんどがVFXな訳だから、その作画監督的なことをするのかなあ…とか。

笑える箇所もたくさんある。

オンもオフもエイチが最高だ。あのアバターの感じから想像する本人とは全くかけ離れているところがすごい。これは、きっと原作もすごいんだろうから、原作も読みたいんだけど、キャスティングもすごく頑張っていると思う。

ベン メンデルソーンのいつもの嫌な感じ、嫌でダメな感じが炸裂してて良かった。このままこの芸を極めていってほしい。

ステインアライブの流れるシーンで鳥肌立ったのだけど、よく考えたら、これすっかりおっさんホイホイな作品だけど、若者が観ても楽しいのかしら?ちょっと心配。

アラン シルヴェストリのスコアも最高にアガります。こういういわゆるベテランのスコアが最近やっぱりいいなーって思っているところなんですよね(ジョン ウィリアムズとか)

エンドロールのcourtesy ofの羅列に震える。

もう一回観たいなー(2回観たけど)と思っていたら、インフィニティウォーに独占されていて大きいスクリーンで見れないの残念。

Dunkirk ダンケルク

公開翌日に大阪まで観に行ってきました。感想書くのが遅くなった…。だからもう既に色々なところで語られていることばかりです。6ケルク目にして、初めて感想を書きます。

ストーリーや場面の描写などに触れています。しかも、無駄に長いです。

第二次世界大戦中、ドイツ軍に包囲された連合軍、その40万人の兵をイギリスに撤退させるための作戦だっていうことまでを予習、軍事や歴史にはからきし弱い(地理も)状態で鑑賞。

IMAXのカウントダウンもないまま、ぽーんとダンケルク近くの市街地に放り込まれます。まさに体験型の映画でした。

時間に感して何らかのこだわりのあるクリストファーノーランの作品ですから、ただただ時系列に戦闘を追ったものではありません。防波堤(MOLE)の1週間と海(SEA)の1日、空(AIR)の1時間が交錯しながら、そして最後に収束していくまでを描いています。台詞も極端に少なく、登場人物のバックグラウンドはほとんど説明されません。それなのに、胸にせまるシーンがいくつかあり、涙を流してしまうのでした。

それから、戦争映画であるにもかかわらず、特に最近は戦争の悲惨さとかそういうものを表現するために血が出たり、肉が飛び散ったり、見るだけで痛い映像が多いのですが、血もほとんど出ません。辛い苦しいとしたら、溺れることくらいです。病院船が沈む時に、叫び声が聞こえる(多分挟まれてるんだよね、あれ)ことで何が起きているのかを表すとか、そういう感じです。それにドイツ軍と戦っているのにもかかわらず、人としてのドイツ軍人は全く出てきません。

ただ、音とそのタイミングでびくーっとなってしまうところがあって、ビビリの私は怖かったです。最初のトミー以外が全て撃たれてしまうシーンとオランダ商船の船室のシーン。そういえば銃撃の音が乾いた音で、それがなんだかリアルに聞こえたなあ(本当の音など知らないのに)

一応の主人公トミー(便宜上名前がついていますが、作中で名前を呼ばれたりしていません=フィン ホワイトヘッド)は、とにかく家に帰りたい(あとはトイレに行きたかったはずなんだけど途中で忘れられてる…)んです、ズルをしてでも帰りたい。なので、怪我人を運ぶのを手伝うというテを使って(うんこしようと思ってビーチの陰に行った時に出会った)無口な男(アナイリン バーナード)と病院船に乗り込もうとする。でも、バレておろされる。無口な男とはその後も共に行動する。病院船が沈む時に助けたハイランダー(高地連隊)の男(アレックス=ハリー スタイルズ)ともなんとなく一緒だ。多分、こいつについていれば帰れそう、と思ったんだろうな。確かにその通りなんだけれども。

無口な男は、フランス人でした。それを知っている2回目以降では、ハイランダーズと一緒に乗った船で一緒に船室に入らなかったこと、甲板から火の手の上がるビーチを見ていた時の表情などにグッときてしまうのです(中の人は英国人{ウエールズ人}なので、流暢に英語を喋っているインタビューなど見ると、ホッとします)そして、皆に手を差し伸べてきたのに、最後は自分に差し伸べられる手がなく、海の中に沈んでしまうのです。悲しい。

ハリー スタイルズは、私はそんなに気にならなかったのだけど、そう言われると確かに一人キラキラしていたような気もします。ハイランダーズは制服のエポーレットのところにA&SHというバッヂがついていてなんだろう、と思っていたんですが、アーガイル&サザーランドハイランダーズという連隊だったようです。制服違うのに一緒に連れて行ってくれて優しいな、と思ったりした(そんなに甘くはないわけだけれども)この彼は割と兵士としての誇りみたいなのがあるのか、撤退してくるなんて、本当にだらしない、唾をかけられても仕方ないと思っているところが、想像していた外国の兵士(日本の兵士に比べて)とはちょっと違ってた。まあ、切り替えも早いわけだけれど。

この撤退する若い兵士たち以外に、海岸には海軍の少佐と陸軍の中佐がいます。海軍のボルトン中佐(ケネス ブラナー)、お父さんみたいな感じです。陸軍のウィナント大佐(ジェームス ダーシー)より偉そうに見えます。制服のせいもあるのかな、威厳のある制服だなー海軍なー。ウィナント大佐が3時間で潮が満ちてくると思っている時のボルトン中佐のセリフが粋(日本語字幕だと意訳されているけど Then, It’s good that you are army and i’m navy isn’t it?)この後、ハイランダーズも潮が満ちてくるまで3時間と言ってるのがかぶって面白い。ボルトン中佐が、沖からやってくるたくさんの船を見て、まず口元が笑い、そして「home..」と言ってうっすら涙を浮かべ、その後、プライドを持って船を操ってやってくる人たちのシーンで毎回号泣です。

ドーセットの駅で毛布を配る人、目を見なかったと悪態をつくアレックス、その人は盲目であったことを知っているけれど、それを言うわけでもないトミー、ここでトミーの撤退は終わるのです、時計の音が止まる瞬間。翌朝、新聞を読まされるトミー、自分ではこれ以上読めないと言うアレックス。

海のパートは空と陸をつなぐことが多い。海軍に接収されそうになって、自分の船は自分で操縦したいと船を急いで出すドーソン(マーク ライランス)さん、そして息子のピーター(トム グリン−カーニー)そういえば、ムーンストーンに乗っている民間人の三人は名前もあるし、ちょっとしたバックグラウンドもある。ジョージ(バリー コーガン)は17歳、何か手伝いができると思ってついてきた。

まず、遭遇するのが壊れた船の上で震えている兵士(キリアン マーフィー)彼は陸パートで、沈没した船から泳いできたトミーたちを乗せない小舟に乗っていてテキパキとした様子で二人に待つように言ったり、このままドーバーを超えるのは無理だと諭したりしている兵士だ。(キリアン知らないと別人と思ってここをスルーする案件が多いらしい、別人のようになるんだけど、うますぎたよキリアン)震える兵士がシェルショック状態であることをジョージに説明するドーソンさん。彼も前の戦争で戦っていたし、息子をこの戦争で亡くしていた。震える兵士(そういう役名なのすごい)はダンケルクに向かうことを激しく拒否し、挙句ジョージを船室に落としてしまう。この時の必死さがとても痛々しいのだけど、その後で重油にまみれた若い兵士たちの救助にも手を貸し、ただの腰抜けではないことを見せるのだけど、それをジョージは目にすることができない。

海と空とが交差するのは割と早い。船からは3機揃って飛んでいくスピットファイアを仰ぎ見ている。ロールス・ロイス製のエンジンの音についてドーソンさんがいうのは、後に起きる事柄を強調させるためもあると思う。そして、海の上からメッサーシュミットを撃墜する姿を見た後で、白煙を上げて着水するスピットファイアを猛スピードで追いかけるドーソンさん、彼の息子も空軍で出撃したまま帰らなかった。この時のドーソンさんの必死で助けようとする様子も泣かせる。コリンズはピーターが風防を割って助けた。助けられたコリンズ(ジャック ロウデン)の第一声が「アフタヌーン」である。字幕は忘れた「助かった…」とかそんな感じ?アフタヌーンじゃなきゃダメじゃないか、ここは。

海と陸が交差するのはそれからしばらくかかる。ハインケルが掃海艇を爆撃して海に投げ出された兵士たちをたくさん救った。その中にトミーとアレックスもいた。ハイランダーズもいた。震えていた兵士も手伝ったし、スピットファイアに乗っていたコリンズも手伝った。トミーは最後にピーターが手を取った兵士だった。それは最初にトミーがアレックスを助けたシーンと重なる。ハインケルが撃墜されて墜落した時のコリンズの判断とその様子が大変かっこいい。ムーンストーン号は火災に巻き込まれることなく、ドーセットの海岸に着きます。陸に上がると空軍の制服をビシッと着ているコリンズは際立つし、そして、罵声を浴びることになるのですが、ドーソンさんの言葉に救われるのです。ドーソンさんほんとすごい。

ジョージの最後の願いに応えるピーターがまた泣かせるのです。

空はたったの1時間です。出撃した3機のスピットファイア。カレーに行ったほうが良かったのでは?と言っていたのはコリンズ、カレーはすでに敵に包囲されているので、ダンケルクに向かうと言うリーダー(声はクレジットなしのマイケルケイン)計器のチェックをすること、敵機を攻撃しても、帰りの燃料は残しておくように、と言うこのセリフが終盤に効いてきます。しかし、リーダーはあっけなく撃墜されてしまう。残った2機で作戦を遂行するけれども、フォーティス1の燃料計は壊れてしまう。フォーティス1のファリアー(トム ハーディ)はとても落ち着いていて、コリンズにとってもとても頼りがいがありそう。メッサーシュミットに後ろにつけられて焦っている時も、ファリアーが救ってくれます。

ハインケルが駆逐艦を攻撃しようとしているのを見つけて、爆撃機をファリアーが、メッサーシュミットをコリンズが攻撃した時に、コリンズが撃墜して大喜びするところがちょっと微笑ましい。その後すぐに自分が撃墜されてしまうわけですが…。パラシュートで降りなかったのは、海面が近かったからかな。着水するまでは緊張してやっているわけですが、割とスムーズでうまくいくのですが、風防が開かない。この開かないのか長い。他の溺れるシーンと重なっていてずっと溺れている感。そういえば、溺れるシーン多め。開かなくて開けようともがいているところを上空から見たファリアーが手を振っているのだと思ってしまうところがちょっと面白い。その後ファリアーは機体を揺らして(機体を揺らせるのは何らかのメッセージらしい)去っていきます。ファリアーは無事なんだと思っているんだろうな。

このスピットファイアに当たる弾の音もバチバチというような音で、怖い音。追撃してきたメッサーシュミットはなんとか撃ち落として、一瞬ホッとしたのもつかの間、ミラーに映った爆撃機と海上の商船と哨戒艇、いっときの逡巡、この時目しか見えていないわけですよ、それもちょっと不鮮明な。なのに、心の動きのようなものが全部伝わってきて、ここで音楽もずるい感じになっていて、泣かされてしまうんですね、毎回。

哨戒艇は一度の爆撃でもうほとんど沈んでいるのに、また爆撃機は戻ってこようとします。海の上では戻ってくる爆撃機に警戒の声が上がります。最初の爆撃を防ぐことができなかったファリアーは、予備の燃料を使ってこの爆撃機を撃墜します。

そして、燃料がなくなり、エンジン音が消え、風切り音だけがする操縦席からビーチに並んでいる兵士たちを見下ろします。プロペラが止まったスピットファイアが空を横切るのを堤防にいるボルトン中佐がホッとしたような顔で仰ぎ見ます。その直後、彼の顔が険しくなり、その視線の先にいるスツーカを捉えます。そして、操縦席からもそのスツーカをとらえます。そして、撃墜されて墜落するスツーカ、これがおとぎ話と言われる所以ですが、滑空状態から旋回してスツーカを撃ち落とし、そしてもう一度海岸沿いを逆向きに滑空するスピットファイア。実は私ここのところ、全然わからなくて、何度見てもわからなくて、人づてに聞いてやっと理解できたシーンなんです。まさか滑空している戦闘機が撃ち落とすわけないよねーと思っていたからです。編集ミスなんじゃないの?なんて思っていましたからね。

そして、誰もいない海岸にスピットファイアは着陸します。そして照明弾?で火を放って、燃える機体を見つめるファリアー、そこに銃を突きつけるドイツ軍。捕虜になってしまうんだろうな、なんという自己犠牲。このファリアーのパートだけなんだかすごく感情的なんですよね。ノーラン、トムハーディ大好きか。

 

戦闘機のこととかは、こちらのブログがとても参考になりました。

 

IMAXフォーマットで撮影されている部分が多い、IMAXでの鑑賞を推奨ということで、これこそが大阪遠征するタイミングではないか!と思ったので109シネマズエキスポシティに行ってきました。結果として、もうそれ以外では満足できないんじゃ?という気分です。本当に天地が大きい。正方形に近いスクリーンで臨場感半端なかったです。それにエグゼクティブシートはリクライニングしました(木場の109はしない)

 

Blade Runner 2049

ブレードランナー2049

公開初日に2DTCXアトモス、翌日に3DIMAXで観てきました。あともう2回くらいは観そう(すでに3回目は予約済み)

続編が制作されるとなって、監督がヴィルヌーヴとなって、期待に胸膨らませ続けてきたわけですが、とても良かったです。たくさんの人に観てもらいたい!実際3時間近いですが、体感はそこまで長くないです。最近の長めのヒーローものと変わりません。

できましたら、2Dのシネスコで見てください。3D効果はそれほど感じられず、また横に長い画面を縮めたようなところがあって広がりを感じなくてはいけない画面で迫力が半減するからです。

あと、前作を見ておいたほうがいいのかよく聞かれますが、もちろん見ておいたほうが100億倍楽しめます。ただ、見てなくても十分だったという感想も見たので、大丈夫かもしれません。それから、この映画のために作られた3本のプリクエル映像は見ておいたほうがよさそうです。こっちは30分くらいで見れるので、ハードル低いし。

公式サイトにまとまっています。


人って何だろう、魂とは?のような前作も持っている哲学的なものがテーマ。

ドゥニ ヴィルヌーヴは哲学的な作品がとてもうまいと思うので、最適任者だったのではないでしょうか(大好きだからバイアスかかってます)

ダラダラ長く、もちろんストーリーを追いながら、時に細かい萌えポイントなどを付け加えながらラストシーンまで書きますので、鑑賞後にお読みください。


2049年、レイチェルとデッカードが姿を消してから30年。タイレルの作ったネクサス8がレジスタンス活動の末、西海岸に大停電を起こしてから27年。

新型レプリカントのK(KD6-3.7、ライアン ゴズリング)が捜査で関わった旧型レプリカント(デイヴ バウティスタ)が隠し持っていた骨が持つ秘密。それを巡って、タイレルコーポレーションの跡を継いでレプリカントを製造するウォレス社の社長の片腕レプリカントのラヴ(シルヴィア フークス)に追われることになるK。そしてKは自分の記憶からあることに気が付いてしまい、ラヴから逃げながらも自分もかつて逃亡したデッカード捜査官を探しに50年前に起きた爆発で放射能汚染され、廃墟と化したラスベガスに向かう。

最初のシークエンスは、前作でストーリーボードまで書かれていたのに撮影されなかったシーンなんだそうです。とにかく広大な農地、まったく未来感のない家、レプリカント同士の闘い、そして、蒸気をあげる鍋を素手で持つK。そして、目玉。

ロサンゼルスの署に戻ると、同じ警官からはレプリカントというだけで、蔑まれたり、暴言を吐かれたりします。そして、ベースラインを確認するシーン。この、ベースラインを確認する手順が、かつては人間とレプリカントを見分けるために使ったVKテストの逆のようなもので、意味のない言葉の羅列を繰り返して、感情に揺れがないかどうかを診るんだけど、2回あるこのシークエンスがたまらない。(ナボコフの青い炎でした、意味がないようですが詩でしたよ)

いつも無表情なKが任務以外で大切にしているのが、ジョイという3Dホログラムのコンパニオンプログラム。ボーナスをもらって(サッパーを処理したので)どこにでも連れて行けるウォレス社謹製のエマネータを買いました。Kと意思を持っているかのようなジョイ(アナ デ アルマス)との切ないラブストーリーもあります。(これはゴズリンの「ラースとその彼女」を観ているとなんとも言えない気持ちになります。未見の人は見てみてね)このエマネータの起動する時のロゴマークがいかにもソニーっぽくてちょっとニヤッとします。

ジョイが雨の中に出て、初めて体に雨粒を受けるところの表現がとてもいい。ジョイとキスをしているKにメッセージが入るところの表現とか、ジョイがそもそもうっすら光を透けさせる表現もほんといい。アナがめちゃめちゃ可愛い。このシーンでKのこめかみから血混じりの雨が垂れるところ、あれ、こんなシーン前にあったよなーって思いましたよ。ロイのこめかみから流れる雨か汗か…。

そして、ジョイはKと結ばれたくて、前にKに絡んだことがある慰安用レプリカントのマリエッティ(マッケンジー デイヴィス)と「同期」して目的を達成するんだけど、このアイデアと映像がすごい。

このマリエッティはなにかある感じを最初から匂わせているのだけど、怪しいサングラスの女性から命じられて、Kのことを探ります。マリエッティの原型は間違いなく前作のプリスだと思います。同じ慰安用レプリカントだし、多分マッケンジー デイヴィスも意識して演じているのかなーという表情とかありました。

どこにでもエマネータを持ち歩くKはよく考えると若干のキモオタ。調べものをしている間にもイチャイチャしてるんだけど、ここの表現もすごい。そしてここで出てくる旧式のレコーダーが日本語喋るんだけど、ちょっと関西訛りっぽいのがいい。

Kの人間の上司のマダム(ジョシ、ロビン ライト)はKをとても信頼しているし、気に入っている、いつもベースラインを外れないKをベタ褒めする。あることで心が乱れたKがベースラインから大きく外れた時も大目に見てあげるし、もしかしたら、男性としても惹かれているのかもしれない。部屋も訪ねて、勝手に酒を飲み、もし私がこのボトルを空けたら…?なんて聞いているし…。そして、それは悲劇を招く。

Kが心を乱されたのは、自分の記憶についてで、いまでもレプリカントには記憶が埋め込まれている。前作でもなぜか記憶があるとレプリカントの精神が安定するということがあって、今回はこの記憶が重要なキーとなっている。Kが訪ねる記憶を作るアーティストがKの記憶を判定するシーンは特に重要。2回目以降ではここでじゃぶじゃぶ泣くことになります。

そして、Kは記憶の中の孤児院に手がかりを探しに行くのだけど、その時に、Kを泳がせているラヴが無人ドローンと思われるものから援護するシーンがまた良い。この時の感情がないフークスの演技もすごくいい。孤児院での出来事は初見時には前のめりになること必至ですが、2回目以降はここもとても切ないポイントになってしまう。

結局、完全に追われる身になって、エマネータにジョイを入れ(クラウドバックアップから削除して、ローカルのHDDに入れて持ち歩くみたいなことです)かつての爆発で汚染されたラスベガスに向かうK。ラスベガスはオレンジ色の濃淡で描かれていて、霧のようなものが立ち込める中の巨大彫刻や、蜂の巣、床に落ちたままのシャンデリア、埃を被ったカジノの調度品、デッカードのピアノ。どれもがため息の出るような映像。デッカードが住んでいる打ち棄てられた高級ホテル。クラブの中での格闘。その時のバックグラウンドの映像がとてもSFっぽい未来。50年前に爆発起きてるんだったら、これは現代から見てちょっと過去のはず。なかった未来なのか。

格闘の後のデッカードとKの会話は、初見の時と2回目以降では感じるものが全然違って、そしてここでもジャブジャブ泣きます。デッカードのヨレヨレのTシャツとズボン。そして、イヌ。イヌのシルエットが見えた時のなんとも言えない感じ。本物かどうかを本人に聞いてみなっていう、大したことないようなセリフだけども、これとても重いのでは?あなたたちだってわからないじゃないの!という気持ち。

結局、追手に囚われるデッカードと、打ち棄てられるK。そして、Kを助ける人たち。Kが目を覚まして、火の粉が空に吸い込まれていくのを見るところから、ロサンゼルスへのカットインの部分での音楽が鳥肌ものです。

デッカードとウォレスとの会話から始まるシークエンスは、この作品のひとつの山場であるように思う。続編としての山場。前作を見ておいたほうがいいのはこのシーンの凄味を感じるかどうかが違う気がするからです。そして、何度も見ている人にとっては、それこそ鳥肌が立つところではないかしら。あのシルエット!これはクレジットされますよね…(エンドタイトル)ウォレスの凄味みたいなものは、このシーンより前のハッピーバースデーのところの方がすごい。

治療をされたKをレジスタンスと引き合わせるマリエッティ。そして、真実を知らされるK。絶望。虚無感。そして、巨大なジョイの3Dサイネージを見て何かを決意するK。

クライマックスシーンでのラヴとKの格闘は、溺れそうなデッカードがチラチラ映って気が気じゃありません。ラヴはものすごく強いんだけど、Kもなかなかしぶとくて、ちょっとこのシークエンスは他と比べて異質だったかも。助け出されるデッカードは、さっきまで生きようとしていたように見えたのに、殺してほしかったなどと嘯くあたり…。

ラストシーンは、雪のロサンゼルス。Kはなぜデッカードを娘と会わせようとしたのか、それは前作でなぜかデッカードを助けたロイバッティにも通じるものなんでしょうか。ただ、Kは辞世の句を詠むわけでもなく、落ちてくる雪を静かに受け止めます。もしかしたら、まだ生きているのかもしれません。なんてったって新型レプリカントですから。

このシーンとかはシネスコの方が迫力あった

この時のジョイが喜びに溢れてる感じで良い。ディックじゃなくてギブスンのあいどるが実体を持ちたがるの思い出した。

LAPDいろいろカッコいい。ロゴがいい。

背中の光るロゴとか。身分証とか。

私が秩序を守る!的な所長カッコいい。

このシーンがこのあと窓の外からの映像になるところカッコいい。だいたいガラス面に水が流れる映像がいちいち美しい。

この街のシーン好き。おさけおとくに。ベンディングマシンも良い。日本語多めなのはソニーだからなのかなー?ハングルも多いよね。

スピナー。

この後のシーンが好き。無表情すぎた。

最初に見る時と2回目に見る時ではここの感じ方だいぶ違う。このジュークボックスもソニー製でした。もうありそうじゃない?

この人が見る時につかう仕組みもギブスン風味。ヴィルヌーヴがギブスンとか読むのか知りたい。

感情が全くなさそうなのに、なぜか涙だけ出るラヴ。

これも超ギブスンを映像化した感があるんだけど…。ここの音とか素晴らしいよね。

Interlinked下の方に書いたリンク先にもっと色々あるよ。

この流れ好き

🐑🐑🐑

ここびっくりした。

辛い


このサイト、変わった画像がたくさんある