雨の日は会えない、晴れた日に君を想う

Demolition

(2015)

http://www.imdb.com/title/tt1172049/

Director/Jean-Marc Vallée
Cinematgrapher/Yves Bélanger

ファントム・フィルム(2017年2月18日)

http://ame-hare-movie.jp/

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「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」絶対一回では覚えられないタイトル、しかも終盤に出てくるメモに書かれた言葉にした意味がわかんないですけど、映画は思った方向性と違ったので、面白かった。もう少しで、普通に泣かせにくる映画かと思ってスルーするところだったよ。予告編もタイトルもそういう感じじゃなかったっけ。←予告では壊してた。

ネタバレしています。

交通事故で突然妻を失ったデイヴィス(ジェイク ジレンホール)が、全く悲しみを表さない、すぐに出社するなど、妻を失ったことを実感できないからなのかそれとも…。デイヴィスはそのかわり?妻が収容された病院の自販機のサービス会社に長い手紙を書く。そこからちょっと変わった人間関係が生まれていくというようなお話でしたよ。

デイヴィスの手紙に反応したカレン(ナオミ ワッツ)もちょっとおかしくて、仕事としてじゃなくて、その長い手紙に興味を持ってデイヴィスに接触してくるんですよね、尾行したり、夜中に電話をかけたり…それで結局、かわいそうに思って家に泊めてあげることにする。もう、このあたりからして普通の状況じゃないわけですよ。カレンには自販機会社の社長のカールという彼氏がいるわけだけれども、たまたま出張に行っちゃうんですね。そこにデイヴィスがやってくる。つるつるした今の家が嫌だから。そもそも証券マンでそれも奥さんのお父さんがやっている会社という逆玉の輿みたいなことだし、そもそも奥さんと出会ったのも友達の紹介でクラブで会ってるし、会って3時間後に寝たっていう感じだし、そもそもこのデイヴィスっていう人は感情でなんかするタイプじゃないんでしょうね。カレンは多分逆で、人の気持ちに寄り添うタイプ。子供が大人びてきて、寂しくなっている。そして、ハッパ中毒である。その息子のクリス(ジュダ ルイス)は15歳で見かけが13歳で知能は21歳だっけ?クリスとデイヴィスとの関係がとても良かった。こういう微妙なお年頃の時にちょっと悪い大人と出会って、悪いこと(破壊もだけど、銃も撃たせてもらった=あのシーンはウケた、お客さんみんな静かだったな…)をしたり、相談できたりっていうのはいいことだ。それにクリスは音楽の趣味が大変よろしい。そりゃあ、人混みの中で踊り狂ったりしたくなるでしょう(ならないか)

https://youtu.be/tXo52-_Zv04

FreeのMr.Bigです。

ジュダ ルイスは注目ですね、スパイダーマンの候補の一人だったとか?まだ完全に少年体型ですしね。黒いネイルやヒョウ柄スカーフとかとてもよく似合っていて、このままシックボーイっぽくなっていったらいいのになあ(単にシックボーイが好きだから言ってます)

途中で、あれ、泣いちゃうかな?と思って、キュンとしたところで心臓が食われていますね、マイマイ蛾に…っていうところで、吹きました。みんな笑わないんだもの…おかしいな。何回かこの白昼夢というか、離脱しちゃうところも面白かった。単純に何かを思い出したりするのではなく。

しかし、この映画のハイライトは破壊であります。

最初は、単に冷蔵庫を修理しようとして破壊するのです。いや、直そうとはしていないのかな…。別に外側を剥いだりしなくていいじゃない?直すなら。多分直す才能はない。次に調子の悪くなってたコンピューターだし、次はギーギー鳴るトイレのドア。壊すことでなんか解放された感じがするのかな…。見ながら次は何を壊すかな…って思ってたら、家だった。家をクリスと一緒に壊す。なんでもネットで買えるんだと言って、ブルドーザーで家を半壊する。

あんなに壊しても、シャワー出るんだな…って感心した。

カレンとの関係は最初の頃の手紙のやり取りからの急接近のところとかは良かった。家に押しかける前に家を壊してたっていうのも最高です。結局、保護するものと保護されるものの一線を越えることはなく、最終的にカレンはフェイドアウトするのがなんだかなあって思いました。だからといって一緒になってほしいわけではないけれども。

クリスの最後の顛末もなんだかわからない。あのシーンはとてもエモーショナルだなあと思ったけど、その前のクラブみたいなところでのシーンからの流れでなんとなく美しい感じがしたのだけど、なんだろうな、この映画全体がマッチョな気がしてきたのですよ、見てる間はそう思わなかったけど。

破壊から再生への流れで、再生の部分をすっかり端折られた感じがしたなあ。

そもそも、妻のことを愛していなかったわけではなく、ないがしろにしていただけだ、実は愛していたのだ。だから、そのヘンテコな奨学金はやめてメリーゴーラウンドを再生しましょうぞ、というのの繋がりとか色々雑だったように思うんですよね。

アイデアとしてはとてもいいんだけど(メリーゴーラウンド)一応妻との思い出もあるし。それで親父さんたちも納得するんかなー?ってさ。

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http://badgaltwigs.tumblr.com/post/146354073081/were-taking-apart-my-marriage-demolition

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2017/02/18 シネマカリテ スクリーン1 A列

ネオン・デーモン

The Neon Demon

Nicolas Winding Refn 2016

http://www.imdb.com/title/tt1974419/

ギャガ 2017年1月13日
http://gaga.ne.jp/neondemon/
字幕翻訳/風間綾平

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日本のポスターは幼く見えるエル、本国は大人っぽく見えるやつ。

ネオンデーモン、公開初日に観にいってました。田舎から出てきたモデル志望のジェシー(エル ファニング)が一気にトップに上り詰めるのかと思いきや…というお話です。

ジェシーは田舎から出てきてモーテルに泊まり、宣材写真をネットで知り合ったカメラマン志望の男の子ディーン(カール グルスマン)に撮ってもらい、その撮影で知り合ったメイクの女の子ルビー(ジェナ マローン)に気に入られ、連れられて行ったクラブで先輩モデルのサラ(アビー リー)とジジ(ベラ ヒースコート)と知り合い、事務所の面接ではなんだか気に入られ、宣材写真はプロに撮ってもらうように言われ、スタジオに行ってみると、そこにルビーもいて、なぜかその怪しいカメラマンジャック(デズモンド ハリントン)に気に入られ、万事順調かと思いきや、なぜか帰宅するとモーテルの部屋にヤマネコがおり、モーテルのおっさんハンク(キアヌ リーヴス)が退治してくれるものの、金をたかられ、モデルのオーディションに行けば、全シーズンのお気に入りだったはずのサラに関心を示さないデザイナー(何人設定なのか不明、アレッサンドロ ニヴォラ←クレジットされてない)が身を乗り出すほどに気に入られ、オーディションに落ちたサラに襲い掛かられるも、手に傷を負う程度で回避し、その傷をディーンに治療してもらいつつ、ヤマネコの件の金はディーンに払わせ、私って可愛いから絶対イケると思うなどと言いディーンの純情を弄び(弄ばれるかと思いきや)、ショーではラストを飾り、その間に幻覚のようなものを見つつ、しかし、モーテルでは隣の女子が襲われ、そしてハンクにやられそうになる夢?を見て、怖くなり(あれ、順番これでいいんだっけ)ルビーの留守番している家に行き、しかし、ルビーの求愛は断り、断られたルビーは逆上して…というような話です(まとまらない)

話としては、割と普通というか、使い古されたことなんだろうけど、若いからいいってもんじゃあない、可愛ければいいってもんじゃあない、弱肉強食だし、なんなら食べちゃうよ、というところがレフン節なのか。というか、お話はあんまり関係ないっていうか、そういうやつです。多分。実際の業界はもっとえげつなさそうですけどね。そんなところが少女漫画的というか、ファンタジーファンタジー。ルビーがちょっと中途半端というか、本当なら、ルビーがサラのような人であったほうが良かったような気がするんだけどなー。ルビーの最後は意味不明すぎた。ジェシー以外はみんなものすごく強いほうがよかったのかも?ジジが弱っていくところはよかったけれど。ここで終わりかな?と思いきや続く…っていうのを3回ぐらい体験した気がする。

ジェシーが可愛くてモデル界で下克上する、みんな嫉妬する、という話なんだけど、エル ファニングは可愛いけれど、どちらかというとファニーフェイスというか嫉妬を一身に背負うような美女ではないところが、今ひとつ乗り切れないというか、寓話っぽい感じでそう思ってご覧なさいな、と言われている感じでした。どう見ても透明感はあるにはあるけど、どんくさい感じが先行してしまってなあ…。でも、首のラインはとっても美しかった。執拗に横顔を映していたけれども、横顔を見るのではなく、顎から胸にかけての完璧ラインの方に目がいってしまいました。

それより、すごいなと思ったのはアビー リーで、最初に現れた時の美しさと、オーディション会場でのオーラの消し方、その後の展開はアビー本人てそうなんじゃ?と思わせるような説得力。ノンシャランとした風情でありつつしっかり演技していて、ラストのジャックとの会話のところでは、美しさと相まってものすごい存在感でした。

ベラ ヒースコートも大変美しく、この人、すべてのところを整形済みという整形マニアみたいな役どころなんだけれども、本人はどうなんだろう、完璧な美貌なんですけど…。後半不安定になっていくところ(前半は自信の塊です)の演技が素晴らしい。

そして、最初に出てきた時にこのこ最近見たよね、いいなーって思ったよね、誰だっけ?というディーン役のカール グルスマン、ストーンウォールに出ていたのでした。なんか、いいのだよね…。

ちょい役で出演のキアヌですが、エルの夢?幻覚?の中に出てくるシーンが最高にやばかった。めっさゾクゾクした。あれはセクシーでけしからん。小汚くて、金にも汚い役でしたけど、あれですっかり印象が変わったままフェードアウトしていきました。そういえば、フェードアウトする人多かったな…。

エグゼクティブプロデューサー多すぎで、きっと資金集め大変だったんだろうなって思います。作家性を前面に出して作品を作り続けるのは大変そうだけど、頑張ってください。ところでNWRマークはYSLマークオマージュかしら。

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2017/1/15 TOHOシネマズ新宿 スクリーン11 D列

ザ・コンサルタント

The Accountant

Gavin O’Connor 2016

http://www.imdb.com/title/tt2140479/

ワーナー・ブラザース映画(2017年1月21日)
http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/

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会計士のクリスチャン ウルフ(ベン アフレック)は高機能自閉症。人と話したり、仲良くしたりするのが苦手です。

ネタバレしてます。

もうこれ、邦題は会計士でよくない?

監督は「ウォーリアー」のギャビン オコナー、脚本はダウニーのジャッジを書いた人と同じ人(Bill Dubuque)です。

この、無表情だけど、悪い人ではなく、頭の回転が早く、運動能力が抜群に高いという役にベンアフ。話としてはかなり荒唐無稽なのに説得力があります。宣伝とかで言われているような、裏稼業が…というのから想像するお話とはちょっと違って、間違いなく会計士なんですよね。ただし、いろんな訓練を受けている会計士。

ウルフの子供時代、ちょっと過去のこと、現在の会計の調査、妨害を企てるなんらかの組織、財務省のGメンとその新しいアシスタント。おおまかにいうとこの4つ(大人のウルフは1つとして)のラインが行きつ戻りつ交錯して、最後に収束します。子供時代のウルフをやった子役も、弟役の子もすごくいい。どちらの子もマーシャルアーツをやっているらしいです(むしろ、弟の方は少年マーシャルアーツのトップなんだって)

とはいえ、試写で見たときにちょっとわかりにくいかなーと思ったのは、なんでウルフが前任の会計士(フランシス=ジェフリー タンバー)と出会ったのか、というのが時系列的にわかりづらかったかなー。あとで説明されるので大丈夫なんですけど。この順番は変えられなかったのか…意外性が必要だからかな…。

アクションもすごく良いし、なんでこんなに格闘もできて銃も使えるのかっていうのが、ちゃんと説得力あるようにストーリーに織り込んであって、よく練り上げられている脚本だなーって感心した。農場、デイナの家、ブラクバーンのいえとそれぞれ趣向が微妙に違うアクションが観られて満足。

クスッとくるところもたくさんあるし、アクション一辺倒ではなくて、人物も描けているのがいいですね。若干、メイベルの謎解きが今ひとつテンポが悪い気もするけど、丁寧に描いているといえばそうなので、これはいいのかもしれない。アナ ケンドリックのキャラクターもうるさすぎず、かといってどうでもいいわけではなく、いい塩梅で好感が持てる。ちゃんと一度はアートを目指したことがある、という設定も活きているし、この人に好感持てないと全てが嘘くさくなると思うので、上手。そして、身長差萌え。いいムードになりそうになった時のウルフの雰囲気もいい。

エアストリームの中のルノワール、ポロック、金の延べ棒、帯封のかかった札束、ヴィンテージのコミック、様々な火器。こういうプロップや、ウルフが仕事をする時のマーカーの使い方、ガラスに数字書くやつ、政府が使っていると思われるコンピューターの画面、最後に出てくるハッカー御用達コンピュータなどなども、とてもいい。モハメドアリのジグソーパズルもいいです。

予想外だったのは、財務省Gメンのレイとメイベルの立場。これだけが最初から謎を含んでいて、中盤にそれが明らかにされてからの展開もまた大変良いです。なぜレイはメイベルを選んだのか、その選択眼の正しさとかも最終的にかっちりハマっていて、スッキリします。

最強の警備を誇るブラックス(弟、ジョン バーンサル)率いるチームが強いはずなのにことごとくウルフの方が上回っているのは、もしかして、もしかして?と思ったらその通りで、心の中でガッツポーズしました。ウォーリアー(号泣案件)に続いて兄弟愛、終盤ではちょっと泣かされます。←お父さんの教えが生きているんですね。ジョン バーンサル、デアデビルのパニッシャーの時からちょっといいなーと思っていたんだけど、ここでもすごく良かったなあ…ラストの方の演技とかすごくいい。

そして、最後の最後で最高にグッときた。これを知った上でもう一度観るととても楽しい。*deep sigh*、いいなあ、うまいなあ。ヒントが散りばめられていて、きちんと回収されているので、何度観てもその度発見があって面白そう。

一番悪いはずのジョンリスゴーが、ただのセコイやつだったので影が薄かったけどしょうがないか(リスゴーって背が高いのね!ベンアフレックと並んで歩いているところでびっくりした、今まで全然気がつかなかった)

エアストリームごとどこかに消えて行ったけど、これシリーズ化されるのかなー、されて欲しいかも。

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2017/1/6 試写会(ワーナー試写室)
2017/1/22 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン5 E列

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

Rogue One: A Star Wars Story

IMdb/http://www.imdb.com/title/tt3748528/

日本公式/http://starwars.disney.co.jp/movie/r1.html

字幕/林完治

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スターウォーズ エピソードIVと呼ばれる、オリジナルのスターウォーズの10分前までを描いたスピンオフ映画。 

ネタバレします。

デススターを作った帝国軍の科学者、ゲイレンアーソの娘、ジンを中心とした反乱軍のボランティアたちが命令に背いて、デススターの設計図を手に入れるため、帝国軍のデータ中枢に乗り込む。 無名の戦士たちが戦う映画。

監督のギャレスエドワーズは、スターウォーズの大ファンでエピソードIVは300回以上観たのだとか。そんな彼の作った今作は、完全なるスピンオフで、続編はエピソードIVというわけで、完全なるワンオフ。 

とにかく心を揺さぶるストーリー、後半の戦闘シーンが、地上も空中も素晴らしすぎた。 最初の感想は「最高オブ最高、泣いた」だった。

全体を流れる、目的のためには自分を犠牲にしてでも、大義のために動く人たちの尊さみたいなものが、胸に迫ってきて、何度も泣いた。二度目に観たときは、チアルートが最初にストームトルーパーをなぎ倒すシーンでさえ、泣いた。

前半は、いろいろ説明しなくてはならないから詰め込み気味で進むので、そこがだるい、そのシーンいらなくね?とかいう人もいるけど、前半で無駄などあったか?というのが俺の感想。

宇宙のシーンは、現在の技術を使って77年の表現を広げているのだけど、それがアサッテの方向に行かないところがセンスある。ルーカスは新しいモノ好きすぎて、そっちに心が行ってしまい、アレ?ってことがたくさんあるのだけど、ギャレスの技術の使い方はたいへん素晴らしい。あたかもモデルを撮影したかのようなCG、モデルでは多分あんなに精細にできないだろうからCGだと思うわけだけど。どうやって作った(模型から起こすのかな?)のかメイキングが楽しみです。 アートオブ〜は買ったのだけど、まだちゃんと読めてない。

ちょいちょい、エピソードIVに直接繋がる人やものが出てくる。人はどうやって撮影してるのか。ピーター カッシングが生き返ってたり。こういう技術の使い方とかたまらない。あの、酒場でルークに絡んでくる二人組とか。オルガナパパとか。もちろんレイアもダースベイダーも。 

とにかく、それぞれのキャラが立っている上に、人種も多様、それを活かしていてすごく良かった。ほぼ全員訛ってる。そういう世界なんだよっていうのが表現できてる。 

最近フェリシティが好きなんですが、今回も大変よく、鼻っ柱の強い、そして、実力もある戦士はピッタリでした。この人もまた大変英国なまりな英語を話していて、それも良かった。この人の気の強い感じはたまらなくいいですね。(アウトバーンはその点ちょっと物足りなかった)それに、ジェダでのアクションシーンはキャシアンがぽかんとするほどかっこよかった。

チアルート(ドニー イェン)というキャラクターが抜群に良かった。ジェダイワナビーの盲目の剣士とか、このキャラクター考えてくれた人ありがとう!盲目ならではの勘の鋭さが、フォースなのかなんなのか。もう、全てのシーンで鼻がグズグズしていけない。
もちろん、ベイズとのコンビがとてもいい。ベイズの終盤の見せどころでは、大泣きした。 ベイズが距離感を保ちながらも、常にそばにいるのがたまらなくいい。チアルートはそれが当たり前と思っているところがあるのもまたいい。

ボーディ(リズ アーメッド)もとてもいい。ボーガレットに絡みつかれて魂抜かれるところは尺が足りないよ、と思った。この人はフィンみたいな立場で同じ感じたけど、フィンより強くて大人で、断然好き。

不満があるとしたら、ちょっとだけ地上戦の尺が長い気がするのと、ジンとキャシアンがちょっといい感じになるところが陳腐だったかな…と。ここはマックスとフュリオサのあくまでも戦士同士のリスペクトに終始するのをロールモデルとしてほしかった。キスしたりするシーンはないけど、キャシアンが最後にジンを抱きしめる時のキャシアンの手の力の入り方とか、これもう男女愛になってるしなー、とちょっとトーンダウンするのでした。同志愛が男女愛に発展するきっかけとかがいまひとつ見出せず…。 

そして、何よりもすごいのは終わりの10分。帰ったらエピソードIV観ようって思う人多いだろうし、観た時あまりのコンティニュティにびっくり。セットとかすごすぎた。
でも、レイアはep4ではもっと衣装が透けてた。 

K-2SOは造形はわりと普通なのだけど(巨人兵ぽいからオリジナリティとかはない)(他のエピソードに出てくるわけでもないっぽい)サーキットに流れてきたものをすぐ口にする感じとかたまらなく人間くさく、嫌な予感はするし、振り返って銃を撃つところのシーンではまるでハンソロだなーと思ってしまった。このシーンのKがすごく好き http://favcharacters.tumblr.com/post/155227828321

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ソウ ゲレラはもうちょっと出番があっても良かったな。幼少のジン(この子役の子もすごくうまかった)を鍛えるシーンはカットされたようで、撮影はしてたのかーもったいない…。安定のフォレストのやっぱりいい人さ。歳をとったソウは少し痩せて見えたし、あの怪しいものを吸入して、ちょっとあっちに行っちゃう感じとか、たまらない。最期もアタフタしない肝の座ったシーンはまた涙をさそう。何度も泣くシーンありすぎだ。 

シーンもキャラも全部良すぎて、全部書きそう。ダースベイダーとクレニックのシーンも良かったなー。ダースベイダーはep4見たら頭身変わってたけど(肩幅広い)  

またクレニック長官、ベンメンデルソーンがパリッとした長官なのか…と思っていたけれども、蓋を開けてみたらこの長官が実はなんだかヘタレっぽく、総督から蔑まれており、なんとか手柄を立てたいと思っているという、まさにピッタリな役だったし、最期も文句ありません。自分の作った兵器で自分が最期を迎えるとか、皮肉すぎる。 彼のケープはダーズベイダーのケープと違って重みがないので、いつも絡まったりひらひら舞っているのが、いかにも人物を表していてすごくよかった。トレイラーでのクレニックと本編のクレニックは別物だった(ケープの感じも)

プロップも大変よく、特にコンピュータ画面などはep4の世界と全く同じになるように合わせてあってすごく愛を感じた。ちょっと古いコンピューター画面。ハイパースペース(ワープじゃないんだよ、そう言えば)からエックスウィングがぴょんぴょん現れるところとかもう、たまらなく、また、終盤で爆発から逃れるために飛び立つ反乱軍の戦闘機がハイパースペースから現れたダースベイダーのスターデストロイヤーにぶつかって大破するとか、そういうリアルもあって、胸熱。  

最初の空中都市はちょっとブレードランナー感があったり、ジェダの都市部はep7の雰囲気もあったり。 スカリフが常夏ビーチ星っていうところがまた良い。美しいビーチを壊しながらの地上戦。 

音楽は正統派のオーケストラ音楽で、ジョン ウィリアムズの音楽をきっちり踏襲してマイケル ジアッキーノが作っていて、エンドロールで、新旧の音楽が滑らかに繋がっていくのは大変素晴らしい。音楽の使いどころと言えば、バリアのゲートをブチ破る時に、大変美しい音楽がかかるところが一番シビれた。


2016/12/16 TOHOシネマズ新宿 TCX/ATMOS 
2016/12/17 109シネマズ木場 IMAX
2016/12/22 TOHOシネマズ新宿 TCX/ATMOS
2016/12/25 Tジョイ 品川プリンス IMAX
2016/12/28 Tジョイ 品川プリンス IMAX


これも買った
アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 大型本 – 

2016年総括

すっかり年が明けてしまったけど、とりあえず総括を書いておきます。

Twitterでは2016年ベストを書いておいたけれどもちょっと詳しく書く。

ちなみにツイッターに書いたベストはこちら


①ローグ ワン スターウォーズ ストーリー 
②ボーダーライン

③オデッセイ

④メッセージ

⑤シビルウォー

⑥ガール オン ザ トレイン

⑦デッドプール

⑧裸足の季節

⑨キャロル

⑩ザ ギフト 

 次点
マジカル ガール
長い言い訳
バースオブネイション


もちろん、長い言い訳とは永い言い訳のことです。

Netflix先行配信で観たのだけど、最後の追跡がよかったですね。リストに入れてないけど…。音楽は安定のケイヴエリスでしたし。

去年劇場で観た映画はフィルマークスに記録したものによると…(再映なども含めて)
ザ・ウォーク/エージェント・ウルトラ/ブラック・スキャンダル/オデッセイ/キャロル/スティーブ・ジョブズ/ザ・ブリザード/幸せをつかむ歌/バットマンvsスーパーマン/これが私の人生設計/ボーダーライン/ルーム/グランド・フィナーレ/スポットライト 世紀のスクープ/キャプテン・アメリカ シヴィル・ウォー/レヴェナント/ズートピア/ダーク・プレイス/マクベス/神様メール/デッドプール/アウトバーン/教授のおかしな妄想殺人/二ツ星の料理人/レジェンド/裸足の季節/マジカル・ガール/シング・ストリート/TOO YOUNG TO DIE 若くして死ぬ/疑惑のチャンピオン/ウォークラフト/ヤング・アダルト・ニューヨーク/ライオット・クラブ/ターザン/X-MEN アポカリプス/ゴーストバスターズ/ハイ・ライズ/奇跡の教室/神のゆらぎ/ジャングル・ブック/スーサイド・スクワッド/グランド・イリュージョン/ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>/地獄の黙示録/セルフ/レス/コロニア/ある天文学者の恋文/アイ・ソー・ザ・ライト/世界一キライなあなたに/エクス・マキナ/七人の侍/ジェイソン・ボーン/続・夕陽のガンマン/地獄の決斗/スター・トレック BEYOND/永い言い訳/ザ・ギフト/インフェルノ/フィクサー/サファリ/バーズ・オブ・ネイション/ジャック・リーチャー/ティファニー ニューヨーク五番外の秘密/ジュリエッタ/ガール・オン・ザ・トレイン/胸騒ぎのシチリア/ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅/エブリバディ・ウォンツ・サム/母の残像/ブルーに生まれついて/ハンズ・オブ・ラブ/ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー/ストーン・ウォール/ワイルド 私の中の獣
以上の72本でした。すごい、新記録かも。

ちなみに劇場以外(BSとかBlu-rayとか)で観たのは133本でした。

一番劇場に通ったのは、キャプテン・アメリカ シヴィル・ウォーです。
他にもなんども観てるのが、オデッセイ、BVS、X-MEN アポカリプス、スーサイド・スクワッド、ローグ・ワンですかね。ローグ・ワンはキャプテンアメリカに迫る勢いです。

回数観てるくせにベストに入ってないのあるじゃん?それはね、作品を見に行っているわけじゃないからです。絵を観に行っている感じ?作品としては納得いかなくても観たいやつとかあるんですよ、複雑ですな。

ドラマも結構観てて(WOWOWとDlife、スーパードラマTV、ネトフリで見ることが多い)MCUドラマ(エージェントオブシールド、エージェントカーター、デアデビル、ジェシカジョーンズ、ルークケイジ)、ナンバーズ、クワンティコ、ブラックリスト、ブラインド・スポットかなー? 結構観てるな。

今年もいっぱい観よう、そして、ここもマメに更新したい。ええ、したい気持ちはございますので、どうぞ、よろしくお願いします。

戦争映画ベスト10

に参加しましたよ。

ワッシュさんの毎年恒例の映画ベスト10。今年は戦争映画でした。

私のベスト10はこんな感じ

  1. 地獄の黙示録 
  2. フルメタルジャケット 
  3. ブラックホークダウン 
  4. アメリカンスナイパー 
  5. イングロリアスバスターズ 
  6. イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 
  7. キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー 
  8. 太陽の帝国 
  9. FURY 
  10. 戦場のメリークリスマス 

見ているようで見ていない戦争映画。硫黄島とかも録画しておいてあるんだけどまだ見てないんだよねー(ダメ)。ギリギリこれのために見てなくて見ておかねば、と思って見たのがアメリカンスナイパーとFURYとドローンオブウォー。FURYは思ってたより、自分でも大丈夫だった(男くさい感じの映画だと思っていたから。でも、ノーマンが文系だったから大丈夫)(そして、フランス組曲とかもありなのかな?と思ったけど、これまたまだ見てないのだよねー)

他には、ハートロッカーとかもいいのかな…と思ったんだけど、あたし、ハラハラする映画って疲れちゃうんですよ、だから、その、ハラハラ度で落選しました。プライベートライアンとかもね、そういえばあるね。まあいっか。

と、スギハラチウネ見ながら書いています。これはないな。うん。

2016/12/10

フィクサー

Fixseur(The Fixer)

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2016年 Adrian Sitaru(エイドリアン シタル)
第29回東京国際映画祭

http://www.imdb.com/title/tt4950192/


東京国際映画祭で見ました。初めてQ&Aのある映画を観たのだけど、監督の話を聞くのはいいですね。オーディオコメンタリーとかも好きだから、製作側の話ならね。

まあ、観ようと思った動機とかかなり不純ですけどね。ルーマニアの映画(フランスと共同)だったからですね。


ルーマニアのジャーナリスト見習いのラドゥ(トドル アロン イストドル)の仕事と私生活。

ルーマニアの田舎の子がフランスで売春をしていたというネタにまつわるジャーナリズムとは、みたいなことと、それに関わるジャーナリスト見習いの何でも屋のラドゥの私生活が並行気味に描かれている。新しい?子持ちの彼女が大好きで、その子供マティともうまくやっていこうと思っているけど、自分の信条と現実の狭間でいろいろ揺れまくる。

ラドゥはジャーナリストになるには繊細すぎるのかもしれない。むしろ売春していて強制送還されたアンカ(ディアーナ スパレティスク)の方が全然さっぱりしたものだ。教会(尼さん怖い)とギャングが結託しているような田舎町。ヤンキーと年寄りしかいないんじゃないかっていうところで育ってるアンカは結構図太い。図太くならざるを得ないのだろうけど。というか、基本あんまり人生に興味ないというか、そういう感じ。お姉ちゃんもどう見てもヤンキーだし、なんか未来のない感じだよなあ。

取材先で夕ご飯食べるところで、ジャーナリストっていってもまあ俗物だなー、このギャップというか、いってることとやってることが若干矛盾しているというか、なんていうか、大人って汚いな(俺も十分大人だけどさ)って思ったわけですよ。「口でする?」って言われて過剰に反応するよ過剰に反応するような繊細に見えるラドゥだって、タブレットで彼女とフェイスタイムしながら「あそこ見せて」とか言ってるしさ、なんつーか、まあ、全体的に相違まあ、全体的にそういう二面性みたいなものも多かったですね。だいたい、教会と売春だもんな…。

最初と最後にプールのシーンがあって、ここの写し方がとてもいい感じだった。天井から下がっている三角の旗とか、プールのこだまするような音とか。ラドゥと子供は、速く泳いで勝つことに対して、意見が対立しているわけなんだけど、それが最後にちょっと分かり合えた感じになるところもいいな。ラドゥはこの取材を通して、成長したんだよなあって思った。
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http://www.jaredmobarak.com/2016/09/04/the-fixer/

なにかの結論を見出すような作品とも違うし、問題を投げかけるだけで終わっているけど、これはこれでいいんじゃないかな。監督も投げかけることに意味があるようなこと言ってたし。ジャーナリストとして報道することが誰かを虐待するようなことになっていないか、一方的なものの見方を強要していないか、ということ。


2016/10/31 第29回東京国際映画祭 TOHOシネマズ六本木 スクリーン9 D列(スクリーン9は内装古いのね)

バース オブ ネイション

The Birth Of A Nation(2016 Nate Parker)(2017年予定 20世紀フォックス映画)

http://www.imdb.com/title/tt4196450/

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東京国際映画祭の特別招待作ということで、チケットが取れましたので観てきました。東京国際映画祭、あるのは知ってたけど、初めて観たのは去年という感じです。

早々にネタバレしております。気にならない人、映画祭で観たよ!という人はどうぞ。

アメリカの農場で奴隷の子供として生まれたナット ターナー(ネイト パーカー)が、やがて黒人の牧師となり、周囲の農場を回って説教をするようになり、その後に白人に対して決起するようになるというような話です。実話ベースだそう。

胸にあるしるしから、特別な子だと言われ、いつかリーダーになると言われていたナット。農場主の息子(サミュエル=アーミー ハマー)と仲が良く、奥様(エリザベス=ペネロペ アン ミラー)にも可愛がられていて、勉強をするように言われ、聖書を読まされていた。途中まではサミュエルととても仲良しで、まるで兄弟のように振舞っていて、売られていた女奴隷(チェリー=アヤ ナオミ キング)をナットが気に入って半ば買わせたような形になっていたし、そのシーンが来るまで、この二人はそうはいってもずっと仲良しなんだろうと思っていた。サミュエルはサミュエルで家が落ちぶれていくという問題を抱えていたし、ナットをダシに小銭を稼いで(どんどん単価が上がっていくのがなんとも…)いたとはいえ、ナットが白人に洗礼をしたことをきっかけに色々狂っていくところは、ああ…ダメなのか…。と残念な気持ちだった。

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本当に虐げられている同じ黒人を見て、自分は恵まれていると思っただろうし、エリザベスへの感謝はあっただろうけど、それでも洗礼事件以来サムとは険悪になっていたし、その最後に向かうひとつのきっかけをサムが作るのはすごく残念。エリザベスが最後まで善い人だったのは救いがあったような気がする。事実はどうだかわからないけれど。

結局思ったけれども、そもそも同じ人間を奴隷にしようなどと最初に考え出した奴が悪いのであるよなあ。それをずっと背負っていくのだろうなあ、アメリカという国は(他のヨーロッパやイギリスなどの事情はアメリカよりはマシなんだろうか)と思いました。

なんども映るどこまでも続く綿畑とか、霧のかかった朝日とか、深い色彩の夜の風景とか、映像も美しかった。けれど、エグい映像も結構多めで、アールの農場での奴隷の扱いが本当にひどくて、ちょっと目を背けたくなった。Strange Fruitsをバックに首をくくられた人たちが映るところとか、いろいろちょっと過剰かな…。とも思った。

ターナー家の執事は自分が恵まれているから、ことを荒立てて欲しくないという自己中心的な人だったけど、ある意味正解というかそうして生きていくのが妥当なのかも…でもなあ…などとこの人がいることで考えさせられた。サムの喉元の髭を切らせるシーンは喉元に大きい鋏を当てていて、この人に対する信頼でもあるし、サムはナメすぎじゃないのか…という気もした。

おばあちゃんが、よかったなあ。見た感じがすごくステレオタイプすぎてどうかとは思ったけど。

髪の色も髭の色も暗いブロンドのアーミー ハマーの助演も光るところがあったと思います。好きな俳優なのでね、贔屓目もあるかもしれませんけれども。

12 Years Of A Slaveのことを思い出したけど、描き方はだいぶ違います。

監督に対するゴシップとかあるようだけど、それと作品とは関係ないから、一緒にしないでほしいなあと思うし、それ関係ないから言わなくていいと思うな、発言力ある人は。

邦題はこれで決定なのかな?なぜ「ザ」と「ア」を抜くのか…

ナットに周囲の農場を説教して回らせて小銭を稼げと勧めた牧師が、Sons of Anarchyの人で、観ている間ずっと誰だか思い出せなくてモヤモヤしてた。

2016/11/2 TOHOシネマズ六本木 スクリーン7 H列(東京国際映画祭)

ジェイソン・ボーン

Jason BournePaul Greengrass 2016年)(東宝東和 2016年10月7日)

http://www.imdb.com/title/tt4196776/

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ジェイソンボーンシリーズは、つい数ヶ月前にボーンスプレマシーとアルティメイタムを見て、うぉーやっぱりかっこええ…と思ったので、大変楽しみにしていました。


ジェイソン ボーン(=デヴィッド ウェブ マット デイモン)は自分のことを思い出し、その後隠匿生活をしている。そこに以前の相棒ニッキー(ジュリー スタイルズ)がCIAの新しい作戦を阻むのは君しかいない!と接触してきたので、自分が苛まれている父親の死の真相についてもついでに知りたいと思い、CIAトップのデューイー(トミー リー ジョーンズ)と真っ向勝負をする。そこに個人的な恨みを持っている工作員(=名無し ヴァンサン カッセル)と、新進気鋭の捜査官ヘザー リー(アリシア ヴィカンダー)も絡んでくる、といったような話です。

とにかく観て最初の感想は、とにかく疲れた、でした。カットは短いし、画面は揺れるし、ざらついていて彩度が高くコントラストが強いのでものすごく疲れました。

隠匿生活を支えているのがファイトクラブで、一発でキメるし負けなしなのね、これが後の方で効いてくる。ニッキーはハッカーのアジトでCIAにハッキングして情報を持ち出すけど、あの時のハッカーの皆さんはちょっと無防備すぎないのかなー、と思ってた。ニッキーてそんなに優秀なハッカーだったんだっけ?全シリーズもう一回見直したいぞ。その暗号化されている情報が「暗号化済み」て書いてあるUSBに入っているとかちょっと間抜け。そのUSBをめぐってのアテネの広場でのデモに紛れて追跡からのカーチェイスと、ラストのカーチェイスは若干の荒唐無稽さがあったけど(特にラストの方、スワットの装甲車とか)見応えがある。最初のニッキーとジェイソンを追うところは、情報やハイテク装備を駆使していて、采配を振るうリー(アリシア ヴィカンダー)もすごくかっこいいんだけど、既視感があったかなー。

今回も、手近なものをうまく使うジェイソンボーンが本当に賢すぎた。こんなに戦略に長けている人が何人もいたら、すごいだろうなあ…。

世界の情報を一手に握っているIT長者みたいなのが、最近必ずと言っていいくらいサスペンスものに出てくるけど、今回ももれなく重要な役どころで登場。大体いつものと同じグーグルとフェイスブックを混ぜたような会社のCEOのカルーア(リズ アーメッド)。そして、意識が高いのもいつもと同じか。ここには意外性がなかったなー。ちょっと前の時代だとこういう人は悪の手先になったりしてたよねー。

デューイーの部下であり、なぜか寵愛を受けている設定のリー。なぜ寵愛を受けているのかがいまいち分からず。血縁でもあるのかな?って思ってたけど、そうでもなく。しかも、終盤ではああなって、ジェイソンボーンと秘密を共有することになるし。その上リーはジェイソンを戻すことになぜか固執している。これも理由はわからない。こんなわからず屋のおっさんには戻ってもらわず、情報戦で勝利すればいいのでは? 最終的には有機的な何かが必要になるだろうという読みなのかな? それとも、ちょっとした表情でしか分からなかったけど、少し同情しているのかな?その同情は何なのか…とかは、次作でわかるのかしら?

ジェイソンに個人的な恨みを持っている工作員が、本当にしつこいんだけれども、この人は何の恨みなのかわからない。この人もなんかの作戦の人なのかな?それにしては結構歳をとっているよね…。ヴァンサン カッセルってもともとちょっと優男風だったのに、いつからか、悪い奴になって、今では見た目も悪い感じになっているよねー。この人のは恨みではないのでは?それともこういう作戦ができてきたおかげで割を食ってる工作員なのかなー?ジェイソンは色々知りすぎているから殺す、なのではないのか。わからぬー。

ベルリンのハッカーが割といかにも感があってよかったのだけど、追跡プログラムをスキャンしないとかちょっと間抜けじゃない?全体的にハッカーなめとんのか?という部分もあり。

そして、終盤のシークエンスを見る限りでは、絶対に続編ありますね。リーの素性とか、わかったりするんでしょうねえ…。楽しみだ。

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ジュリースタイルズ、久しぶりに見た気がする。

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こういう作戦本部みたいなの、最近よく見るなー。でもこれで使われているプロップとかよくできてた。狙撃用ライフルのスコープとかまで全部オンラインなんだねー。それにしても、終始リーがこの、お団子クリップみたいなのを使ってて、なにこれ、ちょっとダサくない?って思ったんだけど(他の服装は別に野暮ったくない)なんでかなー。仕事中の日本のOLさんみたい。


2016/10/07 109シネマズ木場 IMAX L列


FBIのドラマを見ながら書いてて、全部CIAがFBIになってたので修正しましたよ。ハズカシー

ゴーストバスターズ

Ghostbusters(2016 Paul Feig)(ソニーピクチャーズエンターテイメント 2016年8月19日)

http://www.imdb.com/title/tt1289401/

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先行上映が今週から始まっていたのを知ったので、早速見てきました。3Dと2D迷ったけど、今回は2Dで。スクリーンは小さめでした。

嫌いじゃあない、嫌いじゃあないんだけど、なんだ…薄かった。元祖のゴーストバスターズの記憶が曖昧になってしまっているので比較してどうのとかは言えないのですが、カメオ的に出てきた人も含めて、私でさえわかる範囲でもオマージュが散りばめられていたのは良かったんですが、ちょっとお笑い(コメディではなくてネタ)に走りすぎていたのかな…元祖はどうだったっけ…。

とはいえ、全てをクリス ヘムズワースの可愛さで赦します。あんな秘書いたらイラっとするけど全部許してしまって、ストレスたまりそう。いや、それさえも癒してくれるのかも?


エリン ギルバート(クリスティン ウィグ=終身雇用を目指す物理学を教える大学教授、しかし、過去に幽霊に関する著書を出版したことがある)
アビー イェーツ(メリッサ マッカーシー=エリンと共著で幽霊に関する本を出し、しかし、途中でエリンに裏切られたと思っている)
ジリアン ホルツマン(ケイト マッキノン=現在のアビーとの研究仲間、原子力エンジニア、メカに強いというかメカが好き)
パティ トラン(レスリー ジョーンズ=地下鉄職員、のちにエリンたちの事務所にやってきて仲間に入る、NYのことなら何でも知ってる)
ケヴィン(クリス ヘムズワース=エリンとアビーが作った会社に面接にやってくる、オツムの弱いイケメン)
ベニー(カラン ソニ=アビーの馴染みの中華屋のデリバリーマン。=デッドプールのタクシーの運転手!)


ニューヨークの古い邸宅のガイドツアーの途中、邸宅内で不気味なことが起こり、それを相談するために邸宅の持ち主がやってきたのがエリンが教鞭をとる大学。エリンはかつて幽霊に関する本を友人のアビーと出版していたのだけれど、それを隠して終身雇用の道を目指していたのに、この顛末の結果大学をクビになってしまう。アビーと再び幽霊の研究をするために事務所を作る。
ニューヨークにゴーストたちが出現するようになったのには訳が…というお話。


いじめられ続けてきたと思い込んでいるローワン ノースがゴーストを召喚して街をメチャメチャにしてやる何なら命だって賭ける、のその勢いが今ひとつ乗り切れないところで、そこがもっと未知の世界のものだったらよかったのかもしれない。

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箸休め程度と思っていたケヴィンがあまりに活躍しすぎて、途中からはケヴィンというかクリヘムのアイドル映画となっており、エリン、わかるよ、エリン。という気持ちで見ていました。

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絶対幽霊など信用しない科学者にビル マーレイ、途中車を失ってタクシーを捕まえると中にはダンエイクロイドの運転手(しかもやたら幽霊に詳しい)、エンドタイトル後には新しいメンバーとしてシガニーウィーバーの博士なども楽しい。ゴーストの造形も思ったより好きでした。あの素材感が好き。その一つ前に出てきたマルティグラのシーンもよかった。…あ、あとオジー…。

なんだけど、肝心なお話がコント(しかも女性の自虐ネタのような)の数珠繋ぎのようになっていてバラバラでその部分がなんだか平坦な感じがしたのです。それは、その、原因がローワンていうところなんだろうか、それとも展開なんだろうか…。スケールが大きいはずなのになんだかな…。あと、レスリージョーンズがいろいろ公開後の本国で物議を醸していたけれども、この人なんっか間が悪くて、(役柄としてではなく)ちょっと見ててイラっとしたことをここに告白しておきます。

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女性が頑張るというはずなのに、なんだか女性の自虐ネタみたいになってしまったのが残念だった。けれど、一人ケイト マッキノンは美しく、自虐部分があまりなく、この人が最後にシガーニーとのツーショットになっている部分はワクワクさせられたけど、これはもう続編はないのですよね。

エンドロールまでも乗っ取ってしまったケヴィン…最後まで楽しませていただきました(スタッフクレジット、何も見てない)そして、もう一人のアイドル、中華屋のインド人ベニーも良かったですね。総じて軽い役で出ている男性が良かった(なぜだ、コメディなのにコミックリリーフがイケてるとは)

ということで、クリヘム見にいくだけでもいいと思います。そういう意味では本当に頭を空っぽにしてですね、見ていただきたい。


TOHOシネマズ新宿 2D スクリーン6 E列