Blade Runner 2049

ブレードランナー2049

公開初日に2DTCXアトモス、翌日に3DIMAXで観てきました。あともう2回くらいは観そう(すでに3回目は予約済み)

続編が制作されるとなって、監督がヴィルヌーヴとなって、期待に胸膨らませ続けてきたわけですが、とても良かったです。たくさんの人に観てもらいたい!実際3時間近いですが、体感はそこまで長くないです。最近の長めのヒーローものと変わりません。

できましたら、2Dのシネスコで見てください。3D効果はそれほど感じられず、また横に長い画面を縮めたようなところがあって広がりを感じなくてはいけない画面で迫力が半減するからです。

あと、前作を見ておいたほうがいいのかよく聞かれますが、もちろん見ておいたほうが100億倍楽しめます。ただ、見てなくても十分だったという感想も見たので、大丈夫かもしれません。それから、この映画のために作られた3本のプリクエル映像は見ておいたほうがよさそうです。こっちは30分くらいで見れるので、ハードル低いし。

公式サイトにまとまっています。


人って何だろう、魂とは?のような前作も持っている哲学的なものがテーマ。

ドゥニ ヴィルヌーヴは哲学的な作品がとてもうまいと思うので、最適任者だったのではないでしょうか(大好きだからバイアスかかってます)

ダラダラ長く、もちろんストーリーを追いながら、時に細かい萌えポイントなどを付け加えながらラストシーンまで書きますので、鑑賞後にお読みください。


2049年、レイチェルとデッカードが姿を消してから30年。タイレルの作ったネクサス8がレジスタンス活動の末、西海岸に大停電を起こしてから27年。

新型レプリカントのK(KD6-3.7、ライアン ゴズリング)が捜査で関わった旧型レプリカント(デイヴ バウティスタ)が隠し持っていた骨が持つ秘密。それを巡って、タイレルコーポレーションの跡を継いでレプリカントを製造するウォレス社の社長の片腕レプリカントのラヴ(シルヴィア フークス)に追われることになるK。そしてKは自分の記憶からあることに気が付いてしまい、ラヴから逃げながらも自分もかつて逃亡したデッカード捜査官を探しに50年前に起きた爆発で放射能汚染され、廃墟と化したラスベガスに向かう。

最初のシークエンスは、前作でストーリーボードまで書かれていたのに撮影されなかったシーンなんだそうです。とにかく広大な農地、まったく未来感のない家、レプリカント同士の闘い、そして、蒸気をあげる鍋を素手で持つK。そして、目玉。

ロサンゼルスの署に戻ると、同じ警官からはレプリカントというだけで、蔑まれたり、暴言を吐かれたりします。そして、ベースラインを確認するシーン。この、ベースラインを確認する手順が、かつては人間とレプリカントを見分けるために使ったVKテストの逆のようなもので、意味のない言葉の羅列を繰り返して、感情に揺れがないかどうかを診るんだけど、2回あるこのシークエンスがたまらない。(ナボコフの青い炎でした、意味がないようですが詩でしたよ)

いつも無表情なKが任務以外で大切にしているのが、ジョイという3Dホログラムのコンパニオンプログラム。ボーナスをもらって(サッパーを処理したので)どこにでも連れて行けるウォレス社謹製のエマネータを買いました。Kと意思を持っているかのようなジョイ(アナ デ アルマス)との切ないラブストーリーもあります。(これはゴズリンの「ラースとその彼女」を観ているとなんとも言えない気持ちになります。未見の人は見てみてね)このエマネータの起動する時のロゴマークがいかにもソニーっぽくてちょっとニヤッとします。

ジョイが雨の中に出て、初めて体に雨粒を受けるところの表現がとてもいい。ジョイとキスをしているKにメッセージが入るところの表現とか、ジョイがそもそもうっすら光を透けさせる表現もほんといい。アナがめちゃめちゃ可愛い。このシーンでKのこめかみから血混じりの雨が垂れるところ、あれ、こんなシーン前にあったよなーって思いましたよ。ロイのこめかみから流れる雨か汗か…。

そして、ジョイはKと結ばれたくて、前にKに絡んだことがある慰安用レプリカントのマリエッティ(マッケンジー デイヴィス)と「同期」して目的を達成するんだけど、このアイデアと映像がすごい。

このマリエッティはなにかある感じを最初から匂わせているのだけど、怪しいサングラスの女性から命じられて、Kのことを探ります。マリエッティの原型は間違いなく前作のプリスだと思います。同じ慰安用レプリカントだし、多分マッケンジー デイヴィスも意識して演じているのかなーという表情とかありました。

どこにでもエマネータを持ち歩くKはよく考えると若干のキモオタ。調べものをしている間にもイチャイチャしてるんだけど、ここの表現もすごい。そしてここで出てくる旧式のレコーダーが日本語喋るんだけど、ちょっと関西訛りっぽいのがいい。

Kの人間の上司のマダム(ジョシ、ロビン ライト)はKをとても信頼しているし、気に入っている、いつもベースラインを外れないKをベタ褒めする。あることで心が乱れたKがベースラインから大きく外れた時も大目に見てあげるし、もしかしたら、男性としても惹かれているのかもしれない。部屋も訪ねて、勝手に酒を飲み、もし私がこのボトルを空けたら…?なんて聞いているし…。そして、それは悲劇を招く。

Kが心を乱されたのは、自分の記憶についてで、いまでもレプリカントには記憶が埋め込まれている。前作でもなぜか記憶があるとレプリカントの精神が安定するということがあって、今回はこの記憶が重要なキーとなっている。Kが訪ねる記憶を作るアーティストがKの記憶を判定するシーンは特に重要。2回目以降ではここでじゃぶじゃぶ泣くことになります。

そして、Kは記憶の中の孤児院に手がかりを探しに行くのだけど、その時に、Kを泳がせているラヴが無人ドローンと思われるものから援護するシーンがまた良い。この時の感情がないフークスの演技もすごくいい。孤児院での出来事は初見時には前のめりになること必至ですが、2回目以降はここもとても切ないポイントになってしまう。

結局、完全に追われる身になって、エマネータにジョイを入れ(クラウドバックアップから削除して、ローカルのHDDに入れて持ち歩くみたいなことです)かつての爆発で汚染されたラスベガスに向かうK。ラスベガスはオレンジ色の濃淡で描かれていて、霧のようなものが立ち込める中の巨大彫刻や、蜂の巣、床に落ちたままのシャンデリア、埃を被ったカジノの調度品、デッカードのピアノ。どれもがため息の出るような映像。デッカードが住んでいる打ち棄てられた高級ホテル。クラブの中での格闘。その時のバックグラウンドの映像がとてもSFっぽい未来。50年前に爆発起きてるんだったら、これは現代から見てちょっと過去のはず。なかった未来なのか。

格闘の後のデッカードとKの会話は、初見の時と2回目以降では感じるものが全然違って、そしてここでもジャブジャブ泣きます。デッカードのヨレヨレのTシャツとズボン。そして、イヌ。イヌのシルエットが見えた時のなんとも言えない感じ。本物かどうかを本人に聞いてみなっていう、大したことないようなセリフだけども、これとても重いのでは?あなたたちだってわからないじゃないの!という気持ち。

結局、追手に囚われるデッカードと、打ち棄てられるK。そして、Kを助ける人たち。Kが目を覚まして、火の粉が空に吸い込まれていくのを見るところから、ロサンゼルスへのカットインの部分での音楽が鳥肌ものです。

デッカードとウォレスとの会話から始まるシークエンスは、この作品のひとつの山場であるように思う。続編としての山場。前作を見ておいたほうがいいのはこのシーンの凄味を感じるかどうかが違う気がするからです。そして、何度も見ている人にとっては、それこそ鳥肌が立つところではないかしら。あのシルエット!これはクレジットされますよね…(エンドタイトル)ウォレスの凄味みたいなものは、このシーンより前のハッピーバースデーのところの方がすごい。

治療をされたKをレジスタンスと引き合わせるマリエッティ。そして、真実を知らされるK。絶望。虚無感。そして、巨大なジョイの3Dサイネージを見て何かを決意するK。

クライマックスシーンでのラヴとKの格闘は、溺れそうなデッカードがチラチラ映って気が気じゃありません。ラヴはものすごく強いんだけど、Kもなかなかしぶとくて、ちょっとこのシークエンスは他と比べて異質だったかも。助け出されるデッカードは、さっきまで生きようとしていたように見えたのに、殺してほしかったなどと嘯くあたり…。

ラストシーンは、雪のロサンゼルス。Kはなぜデッカードを娘と会わせようとしたのか、それは前作でなぜかデッカードを助けたロイバッティにも通じるものなんでしょうか。ただ、Kは辞世の句を詠むわけでもなく、落ちてくる雪を静かに受け止めます。もしかしたら、まだ生きているのかもしれません。なんてったって新型レプリカントですから。

このシーンとかはシネスコの方が迫力あった

この時のジョイが喜びに溢れてる感じで良い。ディックじゃなくてギブスンのあいどるが実体を持ちたがるの思い出した。

LAPDいろいろカッコいい。ロゴがいい。

背中の光るロゴとか。身分証とか。

私が秩序を守る!的な所長カッコいい。

このシーンがこのあと窓の外からの映像になるところカッコいい。だいたいガラス面に水が流れる映像がいちいち美しい。

この街のシーン好き。おさけおとくに。ベンディングマシンも良い。日本語多めなのはソニーだからなのかなー?ハングルも多いよね。

スピナー。

この後のシーンが好き。無表情すぎた。

最初に見る時と2回目に見る時ではここの感じ方だいぶ違う。このジュークボックスもソニー製でした。もうありそうじゃない?

この人が見る時につかう仕組みもギブスン風味。ヴィルヌーヴがギブスンとか読むのか知りたい。

感情が全くなさそうなのに、なぜか涙だけ出るラヴ。

これも超ギブスンを映像化した感があるんだけど…。ここの音とか素晴らしいよね。

Interlinked下の方に書いたリンク先にもっと色々あるよ。

この流れ好き

🐑🐑🐑

ここびっくりした。

辛い


このサイト、変わった画像がたくさんある

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *