ザ・コンサルタント

The Accountant

Gavin O’Connor 2016

http://www.imdb.com/title/tt2140479/

ワーナー・ブラザース映画(2017年1月21日)
http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/

image

会計士のクリスチャン ウルフ(ベン アフレック)は高機能自閉症。人と話したり、仲良くしたりするのが苦手です。

ネタバレしてます。

もうこれ、邦題は会計士でよくない?

監督は「ウォーリアー」のギャビン オコナー、脚本はダウニーのジャッジを書いた人と同じ人(Bill Dubuque)です。

この、無表情だけど、悪い人ではなく、頭の回転が早く、運動能力が抜群に高いという役にベンアフ。話としてはかなり荒唐無稽なのに説得力があります。宣伝とかで言われているような、裏稼業が…というのから想像するお話とはちょっと違って、間違いなく会計士なんですよね。ただし、いろんな訓練を受けている会計士。

ウルフの子供時代、ちょっと過去のこと、現在の会計の調査、妨害を企てるなんらかの組織、財務省のGメンとその新しいアシスタント。おおまかにいうとこの4つ(大人のウルフは1つとして)のラインが行きつ戻りつ交錯して、最後に収束します。子供時代のウルフをやった子役も、弟役の子もすごくいい。どちらの子もマーシャルアーツをやっているらしいです(むしろ、弟の方は少年マーシャルアーツのトップなんだって)

とはいえ、試写で見たときにちょっとわかりにくいかなーと思ったのは、なんでウルフが前任の会計士(フランシス=ジェフリー タンバー)と出会ったのか、というのが時系列的にわかりづらかったかなー。あとで説明されるので大丈夫なんですけど。この順番は変えられなかったのか…意外性が必要だからかな…。

アクションもすごく良いし、なんでこんなに格闘もできて銃も使えるのかっていうのが、ちゃんと説得力あるようにストーリーに織り込んであって、よく練り上げられている脚本だなーって感心した。農場、デイナの家、ブラクバーンのいえとそれぞれ趣向が微妙に違うアクションが観られて満足。

クスッとくるところもたくさんあるし、アクション一辺倒ではなくて、人物も描けているのがいいですね。若干、メイベルの謎解きが今ひとつテンポが悪い気もするけど、丁寧に描いているといえばそうなので、これはいいのかもしれない。アナ ケンドリックのキャラクターもうるさすぎず、かといってどうでもいいわけではなく、いい塩梅で好感が持てる。ちゃんと一度はアートを目指したことがある、という設定も活きているし、この人に好感持てないと全てが嘘くさくなると思うので、上手。そして、身長差萌え。いいムードになりそうになった時のウルフの雰囲気もいい。

エアストリームの中のルノワール、ポロック、金の延べ棒、帯封のかかった札束、ヴィンテージのコミック、様々な火器。こういうプロップや、ウルフが仕事をする時のマーカーの使い方、ガラスに数字書くやつ、政府が使っていると思われるコンピューターの画面、最後に出てくるハッカー御用達コンピュータなどなども、とてもいい。モハメドアリのジグソーパズルもいいです。

予想外だったのは、財務省Gメンのレイとメイベルの立場。これだけが最初から謎を含んでいて、中盤にそれが明らかにされてからの展開もまた大変良いです。なぜレイはメイベルを選んだのか、その選択眼の正しさとかも最終的にかっちりハマっていて、スッキリします。

最強の警備を誇るブラックス(弟、ジョン バーンサル)率いるチームが強いはずなのにことごとくウルフの方が上回っているのは、もしかして、もしかして?と思ったらその通りで、心の中でガッツポーズしました。ウォーリアー(号泣案件)に続いて兄弟愛、終盤ではちょっと泣かされます。←お父さんの教えが生きているんですね。ジョン バーンサル、デアデビルのパニッシャーの時からちょっといいなーと思っていたんだけど、ここでもすごく良かったなあ…ラストの方の演技とかすごくいい。

そして、最後の最後で最高にグッときた。これを知った上でもう一度観るととても楽しい。*deep sigh*、いいなあ、うまいなあ。ヒントが散りばめられていて、きちんと回収されているので、何度観てもその度発見があって面白そう。

一番悪いはずのジョンリスゴーが、ただのセコイやつだったので影が薄かったけどしょうがないか(リスゴーって背が高いのね!ベンアフレックと並んで歩いているところでびっくりした、今まで全然気がつかなかった)

エアストリームごとどこかに消えて行ったけど、これシリーズ化されるのかなー、されて欲しいかも。

image
image
image
image
image
image
image

2017/1/6 試写会(ワーナー試写室)
2017/1/22 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン5 E列