雨の日は会えない、晴れた日に君を想う

Demolition

(2015)

http://www.imdb.com/title/tt1172049/

Director/Jean-Marc Vallée
Cinematgrapher/Yves Bélanger

ファントム・フィルム(2017年2月18日)

http://ame-hare-movie.jp/

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「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」絶対一回では覚えられないタイトル、しかも終盤に出てくるメモに書かれた言葉にした意味がわかんないですけど、映画は思った方向性と違ったので、面白かった。もう少しで、普通に泣かせにくる映画かと思ってスルーするところだったよ。予告編もタイトルもそういう感じじゃなかったっけ。←予告では壊してた。

ネタバレしています。

交通事故で突然妻を失ったデイヴィス(ジェイク ジレンホール)が、全く悲しみを表さない、すぐに出社するなど、妻を失ったことを実感できないからなのかそれとも…。デイヴィスはそのかわり?妻が収容された病院の自販機のサービス会社に長い手紙を書く。そこからちょっと変わった人間関係が生まれていくというようなお話でしたよ。

デイヴィスの手紙に反応したカレン(ナオミ ワッツ)もちょっとおかしくて、仕事としてじゃなくて、その長い手紙に興味を持ってデイヴィスに接触してくるんですよね、尾行したり、夜中に電話をかけたり…それで結局、かわいそうに思って家に泊めてあげることにする。もう、このあたりからして普通の状況じゃないわけですよ。カレンには自販機会社の社長のカールという彼氏がいるわけだけれども、たまたま出張に行っちゃうんですね。そこにデイヴィスがやってくる。つるつるした今の家が嫌だから。そもそも証券マンでそれも奥さんのお父さんがやっている会社という逆玉の輿みたいなことだし、そもそも奥さんと出会ったのも友達の紹介でクラブで会ってるし、会って3時間後に寝たっていう感じだし、そもそもこのデイヴィスっていう人は感情でなんかするタイプじゃないんでしょうね。カレンは多分逆で、人の気持ちに寄り添うタイプ。子供が大人びてきて、寂しくなっている。そして、ハッパ中毒である。その息子のクリス(ジュダ ルイス)は15歳で見かけが13歳で知能は21歳だっけ?クリスとデイヴィスとの関係がとても良かった。こういう微妙なお年頃の時にちょっと悪い大人と出会って、悪いこと(破壊もだけど、銃も撃たせてもらった=あのシーンはウケた、お客さんみんな静かだったな…)をしたり、相談できたりっていうのはいいことだ。それにクリスは音楽の趣味が大変よろしい。そりゃあ、人混みの中で踊り狂ったりしたくなるでしょう(ならないか)

https://youtu.be/tXo52-_Zv04

FreeのMr.Bigです。

ジュダ ルイスは注目ですね、スパイダーマンの候補の一人だったとか?まだ完全に少年体型ですしね。黒いネイルやヒョウ柄スカーフとかとてもよく似合っていて、このままシックボーイっぽくなっていったらいいのになあ(単にシックボーイが好きだから言ってます)

途中で、あれ、泣いちゃうかな?と思って、キュンとしたところで心臓が食われていますね、マイマイ蛾に…っていうところで、吹きました。みんな笑わないんだもの…おかしいな。何回かこの白昼夢というか、離脱しちゃうところも面白かった。単純に何かを思い出したりするのではなく。

しかし、この映画のハイライトは破壊であります。

最初は、単に冷蔵庫を修理しようとして破壊するのです。いや、直そうとはしていないのかな…。別に外側を剥いだりしなくていいじゃない?直すなら。多分直す才能はない。次に調子の悪くなってたコンピューターだし、次はギーギー鳴るトイレのドア。壊すことでなんか解放された感じがするのかな…。見ながら次は何を壊すかな…って思ってたら、家だった。家をクリスと一緒に壊す。なんでもネットで買えるんだと言って、ブルドーザーで家を半壊する。

あんなに壊しても、シャワー出るんだな…って感心した。

カレンとの関係は最初の頃の手紙のやり取りからの急接近のところとかは良かった。家に押しかける前に家を壊してたっていうのも最高です。結局、保護するものと保護されるものの一線を越えることはなく、最終的にカレンはフェイドアウトするのがなんだかなあって思いました。だからといって一緒になってほしいわけではないけれども。

クリスの最後の顛末もなんだかわからない。あのシーンはとてもエモーショナルだなあと思ったけど、その前のクラブみたいなところでのシーンからの流れでなんとなく美しい感じがしたのだけど、なんだろうな、この映画全体がマッチョな気がしてきたのですよ、見てる間はそう思わなかったけど。

破壊から再生への流れで、再生の部分をすっかり端折られた感じがしたなあ。

そもそも、妻のことを愛していなかったわけではなく、ないがしろにしていただけだ、実は愛していたのだ。だから、そのヘンテコな奨学金はやめてメリーゴーラウンドを再生しましょうぞ、というのの繋がりとか色々雑だったように思うんですよね。

アイデアとしてはとてもいいんだけど(メリーゴーラウンド)一応妻との思い出もあるし。それで親父さんたちも納得するんかなー?ってさ。

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http://badgaltwigs.tumblr.com/post/146354073081/were-taking-apart-my-marriage-demolition

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2017/02/18 シネマカリテ スクリーン1 A列