マネーショート

The Big Short(2015 Adam McKay)(東和ピクチャーズ 2016年3月4日)

http://www.imdb.com/title/tt1596363/

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左のバージョンの日本版もあるみたい。パンフレットの表紙はこれでした。

リーマンショックの時に逆張りして儲けた人もいたという話。これを教訓にすべきなのに、全然だね…。という話でもあるし、ちょっとすんとするシーンもあります。字幕翻訳は栗原とみ子さん(字幕も気になるので、これから書いておくことにしますね)

大変面白かったです。独特のカメラワークと画質(家庭用ビデオのような)としょっぱなから第四の壁をグイグイ越えてくる感じとか、インサートされる雑多なイメージとか、インサートされる「説明しよう」シーケンスとか。

しかしながら、用語がわからないわからない。経済なんて興味持って向き合ったことがないから略語がわからない。サブプライムローンとか目論見書くらいはわかるけれども…。

実話ベースなので、どの登場人物もモデルがいるわけだけど、どの人もなかなか一筋縄でいかないし、どいつもこいつも個性的すぎて面白い。

なんとなくオーシャンズみたいな話かと思っていたら(なんとなく、ポスターの感じとか、予告の感じとか)実は群像劇でした。

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リーマンショックの時に逆張りしていたのは、誰か一人ではなくて同時発生的にアメリカのどこかでそういう人がいたってこと、元々のアイデアはマイケル バーリというトレーダー(クリスチャン ベール)のようなんだけど、これをナイスなアイデアと思って実行する人たちがいたってこと。そもそもこれがすごい。しかし、数字を眺めているだけで何か気がつくっていうところがね、すごいね。

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最初から第四の壁を越えて観客に話しかけてくるのがこのうちの一人のドイツ銀行のジャレット ベネット(ライアン ゴズリング 絶対セクシーにならないようにしてくれといわれてパンチパーマヅラを装着して偽日焼けをしている)ヘッジファンドマネージャーのマーク バウム(スティーブ カレル)とその社員?仲間たちと組んで一儲けしようとします。この人は結局、会社のためじゃなくて自分のためにやってるのよね。マークはちょっと精神的にもヤバめな感じの人で、でもすごく頭がキレる感じだし、頑固そう。

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それから、人づてで(映画の中で違う描かれ方をしているのをナレーションでバラしちゃうし)これを聞いた田舎から出てきた二人組の若いトレーダー(ジェイミー=フィン ウィトロックとチャーリー=ジョン マガロ)(マガロはキャロルにもブリザードにも出てた)も乗っかります。その二人の知り合いで元ウォール街で働いていたベン リッカート(ブラット ピット)も二人を手助けします。このベンの描かれ方も面白い。早々にリタイアした金持ちがやりそうな感じ。

マイケルは見た目が本当に特殊で自分で切ってる?みたいな頭にTシャツに半ズボン裸足…。といった感じでメタルを大音響で鳴らし、人とは話をせず、家ではドラムを叩きまくるという人です。ものすごく変。だけど、独特の数字好きの勘が働くようです。

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マイケルのクリスチャン ベールもすごかったんだけど(撮影でもずっとひとりぼっちだったらしい。パンフレットに書いてあった)、スティーブ カレルがねすごかったですね。ヘッジファンドなんだけど、金を儲け過ぎていることに対する猜疑心みたいなのがあって、心を病んでて、ものすごく変。スティーブカレルはこの仮名の実在の人にものすごく見た目とか寄せたんだってインタビューかプロダクションノートで言ってました。

マークチームの人も何かと面白いし(特に、どこかに行くと何かを食べようっていう人)ちょいちょい出てくる人もそれぞれに面白みがあって、滞納中の家を借りて住んでるおっちゃん家族とか、ブローカーとか、ストリッパーとか、証券会社の人とか。

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この人なんかいいよね、香港出身の人みたい。胡散臭さ…。

人の面白さはわかるから、次はちゃんとこの周辺のことだけでいいから経済用語とか勉強して、もう一回見たいと思います。

参考になりそうなサイトをいくつか…

http://bylines.news.yahoo.co.jp/atsumishiho/20160305-00055068/

http://lite.blogos.com/article/164852/

それから、破綻しそうな気配を感じるところのシーンがものすごくグッときます。ずっと寄りが多めのカメラがガーッと引きになるんだよね、ここだけ。全編笑いが満載なんだけど、ここだけものすごく悲しい。ザラザラした画質と時々ピントがずれたりズームが動いたりするのもいいですよー。


2016/03/05 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン7 H列

パンフレットはもうちょっと突っ込んで書いてくれたら嬉しかったかも…と、まるでブラッドピットのインタビューは最後まで粘ったけど取れなかった…みたいな台割りが気になります。720円。